子どもが学校へ行けない日が続き、フリースクールを調べるなかで
「明光義塾がフリースクールをやっているらしい」
という情報にたどり着いた方もいるのではないでしょうか。
明光義塾グループが運営する「明光フリースクール」は、2025年11月に1校目が開いたばかりの新しい場所です。
名前を知っている塾だからこそ少し安心できる一方で、「塾がやるのなら、結局また勉強をさせられるのでは」と迷う気持ちもあるかもしれません。
この記事では、公式サイトで公開されている情報をもとに、対象年齢、1日の過ごし方、料金、出席扱い、校舎の場所までを整理します。
そのうえで、どのような子どもに合いやすく、どのような場合は慎重に考えたほうがよいのかも、率直にお伝えします。

- もと中学校の教員 35年間勤務
- アドラー心理学、認知行動療法、コーチングなどを学ぶ
- 「子どもに一生懸命でない保護者はいない」が信条
- 現在も教育関係の仕事に従事
- 自分の子どもが2人とも不登校を経験。
- その経験から不登校についての発信を始める。
- 明光義塾のフリースクールは「明光フリースクール」
- 明光フリースクールでの1日は「授業」と「やってみたい」を選べる
- 明光フリースクールは学校の出席扱いになるのか
- 明光フリースクールの料金と、使える助成金
- 明光フリースクールの校舎と、近くにない場合の選択肢
- 明光フリースクールが合う子と、慎重に考えたい子
- 中学卒業後の進路と、資料請求から見学までの流れ
今日中に申し込むかどうかを決める必要はありません。
わが子に合うかどうかを確かめる材料として、ひとつずつ見ていきましょう。
明光義塾のフリースクールは「明光フリースクール」

検索して最初に迷うのは、「明光義塾そのものがフリースクールを開いているのか」という点ではないでしょうか。
正確には、明光義塾を運営するグループの別会社が、明光義塾の教室を活用して開いている別のサービスです。
ここでは、明光フリースクールの基本情報を次の3項目に分けて紹介します。
- 運営は明光義塾グループの株式会社明光みらい
- 対象は小学1年生から中学3年生(高校生も相談できる)
- 開校は平日9時から15時、通う回数は週1回から選べる
どのような枠組みの場所なのかをひとつずつ見ていきましょう。
運営は明光義塾グループの株式会社明光みらい
明光フリースクールを運営しているのは、株式会社明光みらいです。
個別指導の明光義塾を全国に展開する株式会社明光ネットワークジャパンの子会社として設立された会社です。
代表取締役社長は、10年間の不登校を経験した当事者であり、不登校の専門家として活動してきた小幡和輝さんです。
2025年9月に開校が発表され、同年11月にモデル校となる南阿佐ヶ谷新高円寺校(東京都杉並区)が開きました。
さらに2026年4月には東京都大田区と江戸川区に新規開校し、全国展開の本格化が発表されています。
つまり明光フリースクールは、個別指導塾のノウハウと、不登校を経験した当事者の視点の両方を土台にした場所だといえます。
ただし、始まってから1年ほどの新しいサービスであり、長い運営実績が積み上がっているわけではない点も、あわせて知っておきましょう。

「その子だけのやればできる」を
発見&自立をサポート
明光フリースクールは、子どもの得意を伸ばし、自立を支える「新しい居場所」
明光義塾の“寄り添いの教育”をもとに、保護者と子どもが共に歩みながら、好きや得意を大切にできる安心の場をつくります。
対象は小学1年生から中学3年生(高校生も相談できる)
明光フリースクールは、小学1年生から中学3年生を中心とした場所です。
公式サイトでも、小学1年生から中学3年生が中心で、高校生も参加できると説明されています。
中学生の保護者にとって重要なのは、中学3年生も対象に含まれていることです。
受験や卒業が近い学年でも、対象外として断られる前提ではありません。
ただし、学年が上がるほど、在籍校との連携や進路の相談を同時に進める必要が出てきます。
Kon中学3年生の場合は、通うこと自体よりも、卒業後の進路をどう考えるかを先に相談しておくほうがよいでしょう。
開校は平日9時から15時、通う回数は週1回から選べる
明光フリースクールは毎日通うことが前提の場所ではありません。
開校時間は平日の9時から15時で、通う回数は
- 「ライトコース」週1回
- 「ステップコース」週3回
- 「バランスコース」週5回
の3つのコースから選べます。
公式サイトでは、週2回や週4回も相談できると案内されています。
そのため、「まず週1回だけ」「慣れてきたら回数を増やす」という始め方も想定されています。
外出そのものが負担になっている時期は、回数を増やすことを目標にしなくてかまいません。
本人が負担なく続けられる回数から始められるかを、見学や相談で確かめておきましょう。



週1回だけ通っても、あまり意味がないのではないでしょうか。



週1回でも、家以外に行き先があることは本人にとって大きな変化です。回数は、通い始めてから本人の様子を見て考えていきましょう。
フリースクールという場所そのものについて、基本から確かめたい場合は次の記事もあわせてご覧ください。


明光フリースクールでの1日|「授業」と「やってみたい」を選べる


「塾がつくったフリースクールなら、結局は勉強中心なのではないか」という心配は、多くの保護者が感じるかもしれません。
しかし、実際の明光フリースクールは、その日の状態に合わせて過ごし方を選べる仕組みです。
ここでは、明光フリースクールでの過ごし方を次の4項目に分けて紹介します。
- 一日の始まりに作戦タイム、終わりにふりかえりがある
- 個別指導のノウハウを生かした学び直しができる
- プログラミングやマイクラ、探究型教材にも取り組める
- 保護者への個別相談と学校連携のサポートもある
ひとつずつ見ていきましょう。
一日の始まりに作戦タイム、終わりにふりかえりがある
明光フリースクールは、その日のコンディションに合わせて「授業を受ける」か「自分のやってみたいにトライする」かを、本人が決められます。
体調や気分が整わない日に、無理に学習へ向かう必要はないのです。
公式サイトでは、一日の始まりに作戦タイム、終わりにふりかえりの時間を持つと説明されています。
つまり、自由すぎて何をしてよいかわからない場所でも、決められた時間割をこなす場所でもありません。
一日に区切りがあることは、生活リズムを取り戻したい時期の子どもにとって支えになります。
個別指導のノウハウを生かした学び直しができる
学習面の強みは、明光義塾が長く続けてきた個別指導のやり方を土台にしている点です。
公式サイトでも、子どもの得意を伸ばし、苦手を克服する個別支援を重視し、勉強の遅れを取り戻す学び直しができると説明されています。
スタッフについては、教員経験者、児童支援に関連する専門資格を持つ人、起業経験者、明光義塾の教室長経験者などが在籍し、選考倍率は約100倍と公式サイトに記載されています。
これは運営側の説明であるため、実際にどのような人が対応してくれるのかは、見学や相談のときに確かめておくとよいでしょう。
学習の遅れが気になる家庭にとって、学び直しに対応できることは明確な利点です。
ただし、学習を再開する時期は本人の状態によって大きく変わります。今は休むことが必要な時期であれば、その旨をあらかじめ伝えておきましょう。
学校を休んでいる間の勉強をどう考えるかは、次の記事で詳しく整理しています。


プログラミングやマイクラ、探究型教材にも取り組める
明光フリースクールには、教科の勉強以外の入口も用意されています。
公式サイトでは、プログラミングを基礎から学ぶ時間、プロのトレーナーがマインクラフトなどを教える特別授業、歴史や科学、経済、宇宙などを動画とゲームで学べる探究型教材、ボードゲームを使った学びが紹介されています。
家でゲームや動画ばかり見ていることを心配している保護者は少なくありません。
その「好き」を入口として使える設計になっている点は、通い始めのハードルを下げる要素になります。



マイクラができるのはうれしいけど、知らない人ばかりの場所はやっぱり不安です。



その不安は当然のものです。見学のとき、どのくらいの人数で過ごすのか、一人で静かにいられる時間があるのかも聞いてみましょう。
もちろん、ゲームが好きなら必ずなじめる、というものではありません。
本人が関心を持てそうなプログラムが実際にあるかどうかを、資料や体験で確かめましょう。


保護者への個別相談と学校連携のサポートもある
支援の対象は、子どもだけではありません。
公式サイトでは、日々の連携に加えて、3か月に1回程度の個別相談会、3か月に1回程度の保護者向けイベント、カウンセラーへのオンライン相談、学校連携のサポートが挙げられています。
不登校が続く時期は、保護者自身が孤立しやすくなります。
相談できる相手が定期的にいることは、家庭の負担を減らすうえで大きな意味があります。
在籍校とのやり取りを一人で抱えている場合は、この学校連携のサポートがどこまで対応してもらえるのかを確認しておきましょう。
保護者が相談できる場があるかどうかも、フリースクールを選ぶときの判断材料になります。
明光フリースクールは学校の出席扱いになる?


フリースクールを検討する保護者が、料金の次に気にするのが出席扱いです。
結論から言えば、明光フリースクールに通うことで出席扱いになった事例はありますが、自動的に認められるものではありません。
ここでは、出席扱いの考え方を次の3項目に分けて紹介します。
- 学習レポートを在籍校へ提出して認められた事例が多数ある
- 出席扱いを最終的に決めるのは在籍校の校長
- 在籍校へ相談するときに確認しておきたいこと
期待と現実のずれが起きないよう、仕組みをひとつずつ見ていきましょう。
学習レポートを在籍校へ提出して認められた事例が多数ある
明光フリースクールには、出席扱いにつなげるための仕組みがあります。
公式サイトでは、毎月発行する学習レポートを学校に提出することで、出席扱いになった事例が多数あると説明されています。
在籍校が出席扱いを判断するには、その子が学校外でどのように過ごし、何を学んだのかを示す記録が必要になります。
施設側が定期的にレポートを出してくれることは、家庭が毎回説明する負担を減らすことにつながります。
ただし、公式サイトの記載は「事例が多数ある」という表現です。
すべての在籍校で必ず認められる、という意味ではないことを押さえておきましょう。
出席扱いを最終的に決めるのは在籍校の校長
出席扱いを決めるのは、フリースクールではなく在籍している学校長です。
文部科学省の通知では、不登校の子どもが学校外の施設で相談や指導を受けている場合に、校長が出席扱いとすることができると示されています。
通知で示されている要件は、おもに次の3点です。
- 保護者と学校との間に、十分な連携と協力関係が保たれていること
- 通う施設が、相談や指導を行ううえで適切であること
- 校長が、出席扱いとすることを本人の社会的自立に向けて適切と判断すること
つまり、家庭と学校と施設の三者がつながっていることが前提になります。
在籍校によって運用の慣れには差があります。
入会を決める前に、まず担任や管理職へ「フリースクールに通った場合、出席の扱いはどうなりますか」と確かめておきましょう。
<参考>文部科学省:「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日・元文科初第698号)
在籍校へ相談するときに確認しておきたいこと
学校へ相談するときは、質問を具体的にしておくと話が進みやすくなります。
「出席扱いになりますか」とだけ尋ねると、前例がない学校では判断を保留されてしまうことがあるからです。
次のような形で、確認する項目を分けて伝えてみてください。
- 通う予定の施設名と、週に何回通う見込みか
- 施設から毎月出る学習レポートを提出してよいか
- 出席扱いとして認めてもらうために、学校側が必要とする書類は何か
- 成績や評定には、どのように反映されるのか
- 学校と施設が直接連絡を取り合うことは可能か



前例がないと言われたら、そこで終わりになってしまうのでしょうか。



その場で結論を求めず、文部科学省の通知があることを伝えて、学校の側で検討してもらう時間をつくりましょう。一度で決まらないこともあります。
学校へ相談するときの具体的な進め方は、次の記事でも紹介しています。


明光フリースクールの料金|入会金2万2,000円・月額2万円から


費用は、家庭が続けられるかどうかを左右する現実的な条件です。
明光フリースクールは料金を公式サイトで公開しているため、他の施設と比べやすくなっています。
ここでは、費用に関する情報を次の3項目に分けて紹介します。
- コース別の月額料金と昼食オプション
- 東京都なら月額上限2万円の助成金を使える
- 費用の負担を抑えたいときに比べたい選択肢
金額だけで判断せず、続けられるかどうかという視点でひとつずつ見ていきましょう。
コース別の月額料金と昼食オプション
明光フリースクールの料金は、通う回数によって決まります。
2026年9月26日時点で公式サイトに掲載されている金額は、次のとおりです。
| 区分 | 回数 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| 入会金 | ― | 22,000円 |
| ライトコース | 週1回 | 月額20,000円 |
| ステップコース | 週3回 | 月額55,000円 |
| バランスコース | 週5回 | 月額71,500円 |
| 昼食オプション | ― | 月額16,500円 |
入会金は、在籍している子どものきょうだい、および明光義塾に通っている子どもは無料になると案内されています。
週2回や週4回も相談できるため、表にない回数を希望する場合は問い合わせてみてください。
文部科学省が2015年に実施した調査では、フリースクールなど民間の団体・施設の月額の会費は、平均額が約3万3,000円とされています。
週1回のライトコースは平均より低く、週5回のバランスコースは高い水準です。回数によって負担が大きく変わる料金体系だと理解しておきましょう。
<参考>文部科学省:「不登校児童生徒による学校以外の場での学習等に対する支援について」(フリースクール等に関する検討会議 審議経過報告)
東京都なら月額上限2万円の助成金を使える
東京都に住んでいる場合は、利用料の助成を受けられる可能性があります。
東京都は「フリースクール等利用者支援事業」として、フリースクール等に通う不登校の小中学生の保護者に、月額上限2万円の助成金を支給しているからです。
所得制限はなく、利用料が月2万円を下回る場合は利用料と同額が助成されます。
一方で、入会金、施設維持費、教材費などは助成の対象外です。交付申請と、3か月ごとの利用状況報告が必要になります。
この助成を週1回のライトコース(月額20,000円)に当てはめると、月々の利用料の負担は大きく下がる計算になります。
ただし、対象となる施設や申請の要件は都の案内で定められており、申請すれば必ず全額が戻るというものではありません。申請期間も年度ごとに決まっているため、検討の早い段階で都の案内を確認してください。
<参考>東京都:「東京都フリースクール等利用者支援事業」



東京都以外に住んでいる場合は、補助はまったくないのでしょうか。



自治体によって制度の有無も金額も異なります。お住まいの市区町村の教育委員会のページで、フリースクールの利用支援があるか調べてみましょう。
費用の負担を抑えたいときに比べたい選択肢
費用が続かないと感じる場合は、無理に入会を決める必要はありません。
学校外で過ごせる場所は、民間のフリースクールだけではないからです。
たとえば、自治体が設置する教育支援センター(適応指導教室)は、多くの場合無償で利用できます。
校内の別室や、在籍校が用意するオンライン参加の仕組みを使える場合もあります。
月謝が家計の負担になり、途中でやめざるを得なくなくなったりすれば、本人にとっては大きなショックにつながることもあります。



最初から週5回を選ばず、週1回から始めて様子を見る、公的な場と併用するなど、続けられる形を先に考えましょう。
明光フリースクールの校舎一覧と、近くにない場合の選択肢


どれほど内容がよくても、通える場所になければ選択肢になりません。
明光フリースクールは全国展開を進めている途中であり、2026年9月時点では校舎の数が限られています。
ここでは、通える場所について次の3項目に分けて紹介します。
- 2026年9月時点で開校している校舎
- 開校準備中の地域と全国展開の予定
- 通える校舎がないときはオンラインという方法もある
お住まいの地域に当てはめながら、ひとつずつ見ていきましょう。
2026年9月時点で開校している校舎
2026年9月26日時点で公式サイトに掲載されている校舎は、次のとおりです。
| 都道府県 | 市区町村 | 校舎名 |
|---|---|---|
| 東京都 | 新宿区 | 高田馬場校 |
| 東京都 | 杉並区 | 南阿佐ヶ谷新高円寺校 |
| 東京都 | 大田区 | 大岡山校 |
| 東京都 | 江戸川区 | 西葛西校 |
| 長野県 | 塩尻市 | 広丘校 |
| 山梨県 | 昭和町 | 甲府昭和校 |
| 滋賀県 | 湖南市 | 甲西校 |
| 岡山県 | 倉敷市 | 倉敷校 |
校舎は順次増えているため、この一覧は確認時点のものです。
検討する際は、必ず公式サイトの最新の校舎一覧を確かめてください。
モデル校である南阿佐ヶ谷新高円寺校は、東京メトロ丸ノ内線の南阿佐ケ谷駅と新高円寺駅から、それぞれ徒歩7分の場所にあります。
教室見学は平日の9時から15時、個別相談は事前予約制で土日も受け付けていると案内されています。
開校準備中の地域と全国展開の予定
今は通える校舎がなくても、選択肢が増える可能性はあります。
公式サイトでは、東京都北区、千葉県千葉市、愛知県名古屋市、福岡県福岡市が「開校準備中」として掲載されているからです。
明光フリースクールは、全国にある明光義塾の既存教室を活用して展開する方針が示されています。
そのため、今後も新しい校舎が加わっていくと考えられます。
公式サイトには、新規開校の連絡を受け取るための案内もあります。
すぐに通える場所がない場合は、情報だけ受け取れるようにしておくという関わり方でもかまいません。
通える校舎がないときはオンラインという方法もある
家から通える校舎がない場合や、外出そのものがまだ難しい場合は、オンラインという方法があります。
明光みらいは、オンラインのフリースクールである「クラスジャパン小中学園」と連携しているからです。
クラスジャパン小中学園は、在籍する小学校・中学校と連携しながら、オンライン教材やネットの先生、オンラインの部活動などを提供しており、出席扱いを目指せるオンラインフリースクールとして運営されています。
通学型の明光フリースクールとは別のサービスであるため、料金や対象、申し込み方法は個別に確認が必要です。
家から出ることが難しい時期に、無理に通わせる必要はありません。
まずは家の中から外とつながる方法を選び、本人の状態が変わったときに通学型を考えるという順番でも遅くはありません。
明光フリースクールが合う子と、慎重に考えたい子


知名度の高さは、わが子に合うかどうかの答えにはなりません。
本人の状態、必要な支援の量、家庭の条件に照らして考えることが大切です。
ここでは、適性の考え方を次の3項目に分けて紹介します。
- 合うと考えられる子どもの状態
- 慎重に考えたほうがよい場合
- ほかのフリースクールと比べるときの5つの確認点
わが子の今の様子を思い浮かべながら、ひとつずつ見ていきましょう。
合うと考えられる子どもの状態
明光フリースクールが合いやすいのは、家の外に行ける力が少し戻ってきている子どもです。
平日の日中に通う形が基本であり、そこから学習や体験のプログラムが始まるからです。
たとえば、次のような状態が当てはまります。
- 週に1回程度なら、家の外に出て過ごせる
- ゲームやプログラミングなど、興味のあることから始めたい
- 勉強の遅れも気になっており、個別に教えてもらえる環境がほしい
- 少人数で、自分のペースを尊重してもらえる場所を探している
これらが重なるほど、明光フリースクールの特徴が生きやすくなります。
特に、学習支援と居場所の両方を一か所で受けたい家庭とは相性がよいといえます。
慎重に考えたほうがよい場合
一方で、今は見送ったほうがよい場合もあります。
本人の状態と合わないまま入会すると、通えない日が続き、本人も保護者も苦しくなるからです。
次のような場合は、時期や方法を考え直してみてください。
- 昼夜逆転や体調不良が強く、まだ休養が必要な時期である
- 平日の日中に家から出ること自体が、今は大きな負担になっている
- 月謝が家計の負担になり、長く続けられる見通しが立たない
- 本人が「行きたくない」と明確に言っており、説得が前提になっている
明光フリースクールに限らず、本人が納得しないまま始めた場所は続きにくいものです。
子どもを説得して申し込む形になっていないか、いったん立ち止まって考えてみましょう。



本人は「行かない」と言うのですが、このまま何もしないでいるのが不安です。



その不安はもっともです。本人が動かない時期でも、保護者が情報を集め、相談先を確保しておくことは立派な一歩になります。
ほかのフリースクールと比べるときの5つの確認点
フリースクールは、施設によって性格が大きく異なります。
2つか3つに絞って比べるときは、次の5点を同じ基準で確かめてみてください。
- 通う回数を、本人の状態に合わせて選んだり変えたりできるか
- 入会金を含めた費用が、1年間続けられる金額か
- 学習支援がどの程度あり、どのように進めるのか
- 在籍校との連携や、出席扱いに使える記録があるか
- 中学卒業後の進路について、相談や接続の仕組みがあるか
当ブログでは、ほかの不登校向けの学びの場も個別に紹介しています。
比較の材料として、次の記事もあわせてご覧ください。




中学卒業後の進路|明光義塾高等学院という続き方


中学生の保護者にとって、居場所と同じくらい重要なのが卒業後の進路です。
明光グループには、中学卒業後に接続できる「明光義塾高等学院」があります。
ここでは、卒業後の進路について次の3項目に分けて紹介します。
- 高等学院は通信制高校「さくら国際高等学校」の連携施設
- コースと通学日数、全国から使える連携コース
- 通い慣れた場所で高校卒業まで続けられる
中学3年生の保護者は特に、仕組みをひとつずつ見ていきましょう。
高等学院は通信制高校「さくら国際高等学校」の連携施設
明光義塾高等学院は、それ自体が高校ではありません。
長野県に本校がある通信制高校「さくら国際高等学校」の連携施設という位置づけだからです。
生徒はさくら国際高等学校に在籍し、卒業資格はその高校から得ることになります。
高等学院の高田馬場キャンパス(東京都新宿区、高田馬場駅から徒歩2分)は面接指導等実施施設となっており、スクーリングや単位認定試験をキャンパス内で受けられると説明されています。
この違いを知らないまま検討を進めると、後で認識のずれが生じます。
「どの高校を卒業することになるのか」を、必ず入学前に確認しておきましょう。
コースと通学日数、全国から使える連携コース
高等学院には、通学日数や目的の異なる複数のコースがあります。
週5日通うバランスコース、週3日のステップコースのほか、アントレプレナー(起業)、eスポーツ、美術の専門コースが用意されています。
さらに、全国の明光義塾教室で学ぶ連携コースと、オンラインコースもあります。
連携コースは年に1回東京でのスクーリングがあると説明されており、東京から離れた地域の家庭にも接点があります。
入学時に学力試験はなく、面接のみで、オンラインでも受けられると案内されています。
中学の内容に空白があっても出願できる設計になっている点は、不登校を経験した生徒にとって現実的な条件です。
通い慣れた場所で高校卒業まで続けられる
明光フリースクールから高等学院へ進むと、環境の変化を小さくできます。
系列の明光義塾高等学院へ進学することで、通い慣れた教室でそのまま高校卒業までサポートすることが可能です。
新しい場所に慣れるまで時間がかかる子どもにとって、知っているスタッフと知っている建物のまま進学できることは負担の軽減につながります。
一方で、進路を一つのグループの中だけで決める必要もありません。
公立の通信制高校、定時制高校、サポート校、高等専修学校など、選択肢はほかにもあります。
費用を抑えたい場合や、本人が別の環境を希望する場合は、比較したうえで決めましょう。
中学卒業後の進路全体を整理したい場合は、次の記事が参考になります。


資料請求から見学・体験までの流れ
明光フリースクールは、公式サイトから資料請求、無料体験、個別相談を申し込めます。
相談の受付は平日の9時から18時で、土日祝は除くと案内されています。
教室見学は平日の9時から15時、個別相談は事前予約制で土日も受け付けており、オンラインでの相談にも対応しているとされています。
まずは資料で対象学年、料金、校舎の場所、1日の流れを確かめ、疑問が残るところだけを相談で聞く形が進めやすいでしょう。



見学に行くのはまだ怖いです。まずは親だけで見てきてほしいです。



それでかまいません。保護者だけの相談や見学はよくあることです。本人は、写真や資料を見て考える段階から始めましょう。
本人が動ける状態でなくても、保護者だけで資料を取り寄せたり、相談したりすることはできます。
本人を説得してから動く必要はありません。情報を持っておくことが、次の選択肢を用意することにつながります。
本記事には、明光フリースクールの広告を含みます。
明光フリースクールは2025年に始まった新しいサービスで、2026年9月時点では通える校舎が限られています。
通える範囲に校舎があるか、費用を続けられるか、本人が関心を持てるかを確かめてから検討してください。
広告バナーのリンク先は、明光フリースクールの公式サイトです。
明光義塾のフリースクールに関するよくある質問
- 明光義塾に通っていないと入れませんか?
-
明光義塾の生徒でなくても利用できます。
明光フリースクールは、明光義塾とは別に、株式会社明光みらいが運営しているサービスです。なお、明光義塾に通っている子どもと、在籍している子どものきょうだいは、入会金が無料になると案内されています。
該当する場合は、申し込みの際に伝えてください。 - 週1回の利用でも出席扱いになりますか?
-
回数だけで決まるものではありません。
出席扱いを判断するのは在籍している学校の校長であり、保護者と学校の連携や、学習の記録が要件として示されているからです。明光フリースクールには毎月発行される学習レポートがあり、それを学校へ提出して出席扱いになった事例が多数あると公式サイトで説明されています。
週1回から始める場合も、事前に在籍校へ扱いを確認しておきましょう。 - 中学3年生からでも間に合いますか?
-
中学3年生も対象に含まれています。
ただし、通い始めることと、卒業後の進路を決めることを同時に進める必要があります。在籍校との連携、出席や評定の扱い、志望する高校の受験方法をあわせて相談してください。
系列の明光義塾高等学院を含め、通信制高校やサポート校など、面接中心で出願できる進路もあります。 - 高校生も利用できますか?
-
公式サイトでは、小学1年生から中学3年生が中心としたうえで、高校生も参加できると説明されています。
ただし、高校生の場合は在籍する高校の単位や出席の扱いが中学校とは異なります。高校を続けながら利用するのか、転入や編入を考えるのかによって、相談すべき内容が変わります。
申し込みの前に、在籍する高校と施設の双方へ確認してください。 - 近くに校舎がない場合はどうすればよいですか?
-
2026年9月時点で開校しているのは、東京都内の4校と、長野県、山梨県、滋賀県、岡山県の各1校です。
東京都北区、千葉市、名古屋市、福岡市が開校準備中として掲載されています。通える校舎がない場合は、連携先であるオンラインの「クラスジャパン小中学園」や、お住まいの自治体の教育支援センター、地域のフリースクールを調べてみてください。
公式サイトで新規開校の連絡を受け取れるようにしておく方法もあります。
まとめ|明光義塾のフリースクールは「合うかどうか」で選びましょう
明光義塾のフリースクールは、株式会社明光みらいが運営する「明光フリースクール」です。
対象は小学1年生から中学3年生が中心で、高校生も参加できます。開校は平日9時から15時、通う回数は週1回から選べます。
料金は入会金22,000円と、週1回20,000円から週5回71,500円までの月額です。
東京都では月額上限2万円の助成金を利用できる場合があります。出席扱いは、毎月の学習レポートを在籍校へ提出して認められた事例があるものの、最終的に判断するのは在籍校の校長です。
2026年9月時点で通えるのは、東京都内の4校と長野県、山梨県、滋賀県、岡山県の各1校です。
近くに校舎がない場合は、連携先のオンラインフリースクールや、自治体の教育支援センターを調べる方法があります。
名前を知っているという安心感だけで決める必要はありません。
本人が週に何回なら外へ出られるか、費用を1年続けられるか、在籍校と連携できるか、卒業後の進路まで見通せるかで考えましょう。
中学卒業後の進路まで含めて比べたい場合は、次の記事もあわせてご覧ください。


今日、申し込みを決める必要はありません。
「資料を取り寄せて1日の流れを見てみる」「在籍校に出席の扱いを聞いてみる」「保護者だけで相談してみる」など、今できる一歩を選んでみてください。











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