不登校初期対応 PR

不登校を改善するために すぐに親ができる10のこと

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不登校を改善するために、「どんな親でもすぐできること」は「親自身の心のエネルギー」を補充することです。


心から真剣に子どもと向き合うには大きいエネルギーが必要です。それを何かの形で補充しなければ親の気力は尽きてしまいます。不登校に疲れてしまうのです。

一番良いのは気分転換です。旅行にでも行き観光でもできれば最高です。しかしながら、不登校のお子さんを抱えながらそれをするのは、当然躊躇われます。(子どもが行きたいといえば、一緒に旅行に行くのはとてもいいことだと思いますが。)

そこで、この記事では日常生活の中で親(と子ども)が簡単にエネルギーを補充するための方法をご紹介します。
子どもへエネルギーを補充できるものもいくつか挙げていますので、直接的な不登校の改善にも結び付きます。一つ一つの効果は目に見えないほど小さなものですが、地理も積もれば山となります。
不登校改善に近道はありません。「1日1mm」のつもりで取り組んでください。

不登校改善 この記事の趣旨

親の心のエネルギーを補充する

序文の繰り返しになりますが、大切なことです。「親の心のエネルギー」を補充する必要があるのです。
悩んでばかりいても不登校は解決しません。少しでも改善の方向に動くには、頭も心も切り替えながら、心のエネルギーを補充してくだい。
心のエネルギーは様々なものから影響を受けます。

例えば、掃除が滞り、家の環境が悪くなっただけで、エネルギーは下がります。

皆さんも実体験として理解できると思います。誰しも綺麗な部屋に住んでいる方が気持ちが良いものですし、やる気も起きます。

この理屈を応用し、親の心のエネルギーを補充してほしいのです。

学さん

子どもが唯一、最後まで頼ることができる「親」ですから、親が元気になることが大事なんだね。

対策を決定したら、他のことをしている方が良い。

子どもに直接働きかけたり、学校に相談したりすること(「不登校かも その時親の対応は 慌てずに対応ためのポイント9つ」の記事を参照) のように「対策が決定してそれが進行している状態」「親としてやるべきことをやっている状態」ならばそれに短期集中しましょう。

「短期」と言うところがポイントです。ずっと子どものことを考えていて悩んでいることは得策ではありません。

子どもが不登校になっても親には親の仕事があります。それをしなければ家族の生活が立ち行かなくなる場合だってあります。

ですから、やることをやったら、切り替えて、自分の仕事に取り組むことが大事です。そして、仕事をできるだけ早く終わらせ、残りの時間を子どものために使うのです。

不登校を改善するためにできることは難しいか

不登校になってしまった子どもを完全に学校復帰させることは確かに難しいものです。
しかし「親(と子)のエネルギーを補充する方法」はハードルの低いものがたくさんあります。ここではそれをご紹介しましょう。

  • 朝ご飯を食べる
  • 家をきれいにする。
  • 子育てに時間をかける
  • 誰かと話をする。
  • 散歩をする。
  • スマホの話を一緒にする
  • いかがでしょうか、こう書くと取り組み安いものばかりです。では詳しく説明いたします。

不登校改善策1 朝ごはんを食べる。

主に子どもが取り組むことです。

おうちの人が準備した朝ごはんを毎日食べているでしょうか。
できれば家族全員で朝ごはんを食べるのが1番いいことです。しかしご家庭によっては様々な事情があると思いますので、そこまでは求めませんが、子どもが毎日「朝ごはんを食べる」と言う事は当たり前のようで、実は非常に重要なことです。

朝ごはんを準備すると言う行動自体に「私はあなたのために行動しています。」というメッセージが込められています。

もちろんそんな押し付けがましい気持ちで準備するわけではありませんが、子どもに心のエネルギーを補給するにはとても大切なことです。

不登校改善策2 家の中を少しずつきれいにする

親子で取り組みましょう。

暮らしやすくする。気持ちの良い住まいにする。一番良いのは子どもと一緒に断捨離することです。

現代はどこの家でもものが溢れているものです。 それぞれの家には必ずどこか片づけたいところがあるはずです。
それに手をつけてはいかがでしょうか。まずは簡単に短時間でできるところから始めてみましょう。

それだけでも気分が違うものです。
キレイになって気持ちが乗ってきたら他のところもやってみましょう。

この掃除と断捨離は心のエネルギー補給に間違いなく役立ちます。
これは実体験でもあります。実は私は「ストレス反応」という精神疾患で職場を2ヶ月休んだことがあります。

このとき取り組んだのが掃除と断捨離です。
家の内外が奇麗になるにつれ心も浄化されたような気持ちになりました。

その意味では親だけではなく、子どもにも掃除は非常にお勧めです。

不登校改善策3 お金をかける

親が取り組むことです。

お金は十分にかけています、と大部分の方はおっしゃるでしょう。
しかし、ここでは冷静に考えいただきたいことがあります。

あなた(親)は「どのくらい」「何に」お金をかけているでしょうか。
コンビニひとつで結構です。一ヶ月コンビニで何をどれくらい買ったかチェックしてください。結構買っているものです。

振り返って、子どももそれくらい買っているでしょうか。多分買っていないと思います。

結構子どもは我慢しているものです。いや、我慢させられているものです。
そして逆に言えば親は自分を甘やかしています。暑いから、寒いから、小腹が空いたから、くらいの理由で簡単に買い物をしています。

ここで申し上げている「お金をかける」というのは、子どもに自分と同じくらいコンビニで買い物をさせてやってもいいのではないか、ということです。

誤解を生むといけないのでお断りしておきますが、実際に買い物を勧めているわけではありません。
自分が買う時と同じくらいの簡単さで子どもにも買ってあげてほしいのです。「自分は好きに買うけど、子どもが買うときは我慢しろと言ってしまう」のはやめてほしい、と申し上げているのです。

「そんなことはしていないし、自分は我慢するが、子どもには買ってあげる。」という方は大丈夫です。しかし、冷静にもう一度だけ振り返ってください。
特にお父さんはこれを考えてください。
食費や子どもの洋服などを担当していないお父さんは、結構無駄遣いをしているものです。

学さん

なんでも買い与えるのは「甘やかし」です。が、必要なものをきちんと判断して、必要な時にすぐに買い与えるのは素晴らしい親がすることです。

一緒くん

本当に必要、と思ったものを買ってもらえれば、子どもの心のエネルギーも高まります。

ちなみにこのお金のことについては、ここに書いてあるだけの簡単なことではありません。お小遣いはどうするのか、お年玉はどうするのか、習い事のお金は、など、論点はたくさんありますが、不登校の改善という観点からは外れてしまいますので、例えの話としてコンビニの買い物だけにとどめておきます。

不登校改善策4 全ての時間を子育てに使う

親が取り組むことです。

地元の新聞の子育て本の広告にこんな質問がありました。
「子育てに追われ自分の時間が取れません。」
答えは
「自分の時間などありません。」です。
笑ってしまいましたが核心をついています。

子育てはある意味、子どもと一緒に時間を過ごすこと、です。「自分の時間」は「家族の時間」となるのです。
ここを勘違いすると家族の状態は非常に危なっかしいものになります

わかりやすいように子どもが小さい時の話をします。

当たり前ですが、私達は基本的に何もしていない時間はありません。
独身のときは自由な時間が豊富にあります。自由ですから勝手に出かけたり遊んだりします。お金もかなり自由になります。

しかし、パートナーと一緒に住み、子どもができれば、必ず子どもの面倒を見なければなりません。それが「家族の時間」です。
ライフスタイルがガラッと変わります。

ここで、それまでのような「自分の(自由な)時間」を求めることはほぼ不可能です。夫婦のうちどちらかがそれを求めれば、子育て上のトラブルに発展します。
ですから、ここは考え方を変えて
「家族の時間」を自分の時間とするのです。

子どもと散歩をするだけでも幸せです。それまで感じられなかった「質の違う幸せ」を感じるものです。通りすがりの人が「かわいい」と言ってくれればそのボルテージはさらに上がります。

お出かけ先も工夫しましょう。今は子どもが大事にされていますから、調べれば面白いところが結構あります。

ある程度大きくなってきたら、スポーツやピアノなどの習い事も面白いでしょう。
いずれにしろ家族のライフスタイルに合わせ、夫婦でアイデアや夢を出し合って「全ての時間」を子育てに向けましょう。

と、少し長くなりましたが、いかがでしょうか。そんな家族の時間が現在あるでしょうか。

もしかしたら、夫婦のうちどちらかが、または両方が「自分の時間」にこだわっていないでしょうか。
もちろん子どもが中学生になった今、少し手が離れますので、過去の「自分の(自由な)時間」を取り戻すのはアリでしょう。

しかし、子どもが不登校になったら話は別です。もう一度時間の使い方を見つめ直しましょう。そして「家族の時間」をとってみてはいかがでしょうか。

学さん

「全ての時間を子育ての時間にする」と、子どもと会話したり、一緒に何かをしたりすることに取り組みやすくなるね。

一緒くん

そうだね。けど、実際にやってみると会話がなくてスマホを見たくなるかもしれないね。気をつけないと。

不登校改善策5 とにかく誰かと話をする

親が取り組むことですが、子どもにもおすすめです。

目的は2つあります。

話をすることによって保護者の心の負担を軽くする。同時に元気を取り戻す。
相談した相手から情報をもらう。
です。

職場の人、美容師、マッサージ師と話をする。

日常生活を振り返ると家族以外の人と話をする機会はたくさんあります。職場の人はもちろん、定期的に行く美容室や理容室そしてリラクゼーションのマッサージルームなど考えてみればあらゆる場所で 話をする機会があります。

そこではできるだけ自分の悩みや生い立ちなどを話をするようにしましょう。
いつもしている楽しい話ももちろんストレス解消には大事ですが悩みを打ち明けることができると心の負担を軽くすることができます。

また理容師やマッサージ師は、さまざまなお客様と話をしているので、実に多くの情報を持っています。その中から貴重な情報をいただけることもあります。

理容師やマッサージ師は正式ではありませんが、守秘義務に近いものを備えています。私が通っているマッサージルームの方の話では専門学校でそれを習うそうです。

ですので、正式なマッサージ師は守秘義務を持っていると考えていただき良いと思います。
まして通い慣れているマッサージルームなどであれば、その人格もわかっているかと思いますので、その上で相談するのは親自身の元気を回復する上で重要な手立てとなります。

オンラインカウンセリング

不登校かも その時親の対応は 慌てずに対応ためのポイント9つ」でもお話ししました無料の電話相談のほかに、有料の相談所があります。

近所の対面によるカウンセリングはどうも気が引けるという方も多くいらっしゃると思いますので、ここではオンラインのカウンセリングをお勧めします。

ところで、最初にお断りしておきますが、そのカウンセリングで不登校がすぐに改善することはまずありません。

もちろん、子どもの不登校について相談することはできます。しかし、不登校という課題に対して直接解決につながるようなことは、どんなに有能なカウンセラーでも、たった一回ではできません。
根気よく何回も積み重ねながら解決に近づいていくのです。

それよりも職場の人や美容室マッサージ師などにも相談できないような一歩踏み込んだ自分の悩みを打ち明けることをおすすめします。

それは子どものことでなくても構いません。家族の悩み、職場の悩み、個人的な生い立ちの悩みなどで良いのです。

不登校の改善には直接結びつかないことでも親の心のエネルギーが補給されるからです。

そうすれば家族の問題に向き合う勇気があなたには生まれることでしょう。


オンラインカウンセリングはそんなに高価ではありません。 いちど試してみるのは悪いことでは無いのではないでしょうか。

学さん

私も相談した事があるけど、「自分から意識して相談する」こと自体に意味があったね。

24時間365日心理資格保持者によるオンラインカウンセリングUnlace

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不登校改善策6 散歩をする。

親子におすすめです。

親子で一緒に散歩できれば会話も弾みます。
「話をしなきゃ」と最初から気張って行く必要はありません。しばらく歩いていれば自然と話題は見つかります。

散歩を経験したことがない人には散歩の素晴らしさはなかなか伝わりません。
「たかが歩くこと」と軽視されがちでもあります。中には「わざわざ歩くなんて疲れるだけ」と思う方も多数いらっしゃると思います。
しかし、歩いてみると意外に面白いものです。普段は車で通り過ぎるだけの風景の中にたくさんの発見があります。

様々な家、植えられている植物は住んでいる人によって全く違うものです。センスの良い家もあれば、本当に人が住んでいるんだろうか、と疑いたくなる家もあります。さらには空き家も発見したりすると、現代の空き家問題を身近に感じたりもします。

そして素晴らしいのが、田園風景であり、そこにやってくる鳥と遠くに沈む夕日です。
これは、歩いている人にしかわからない独特の感覚です。
ただ、この感じ方は人によって、住んでいる地域によって違いますので、一概には言えませんが、とにかく散歩にはぜひ体験していただきたい価値があります。

ただ散歩するのは時間も体力も勿体無いという人は、ラジオやオーディオブックを聴きながらすることをお勧めします。有用な知識を吸収しながら、あるいはお気に入りのMCのトークを聴きながら歩くのはなかなかいいものです。

さらにおすすめは「早歩き」を取り入れたウォーキングです。科学的に検証されているやり方を行えば、体力も確実につきます。ただの散歩が学習時間にもなり、さらには体力作りにもなるのです。

当然気分転換にもなります。

散歩やウォーキングはうつ病の防止になることは様々なデータから証明されています。
心のエネルギーが高まること請け合いです。

不登校改善策7 家族の会話を少しでも積極的にする

主に親におすすめです。

わかってはいるのですが、なかなかできないのが、この「家族の会話」です。
不登校になるとわかるのですが、子どもとの会話は大部分が学校関連です。
「学校どうだった」
から始まり
「今度の大会勝てそう?」
「何か面白いことあった?」
など。さらには
「勉強した?」
「テストいつ?」
これらはすでに会話ではなく点検活動に近いですが・・・。

こんな具合ですから、不登校になり、慌てて会話をしようとすると、話題がないことに突然気づくのです

不登校の初期の場合、親が最初に出てくる言葉は
「学校に行ってほしい」
「なぜ学校に行きたくないのか」
「どうすれば学校に行けるのか」です。こうやって書き出すとわかりますが、全て子どもに対してのお願いや質問にしかなりません。

語調を間違えれば詰問とも受け取られてしまう内容です。
中にはこのために子どもと話すたび関係が悪化すると悩んでいらっしゃる方もおられると思います。


これはすでに「不登校かも その時親の対応は 慌てずに対応ためのポイント9つ

の記事で述べている通りなので、ここで詳しく話すことは避けますが、とにかくこれらの言葉で子どもに接するのは十分な心構えや技量が必要となります。特に親が感情的になった状態でこの言葉を使うのは禁物です。

ではどうすればいいのでしょうか。
大事なのは「共通の話題」です。

親子でお笑いやバラエティーのテレビ番組を見る

すぐできます。みんなで笑うことができて、気分転換にもなります。

スマホのアプリについて語る

天気予報は気象庁か、ウェザーニュースか。

今やお天気は必須情報です。また、様々な気象災害も相次いでいますので、親子の会話をするには題材としては適切なものとも言えるかもしれません。
そして、このお天気の情報源は大きく2つにあるということをご存じでしょうか。

一つは老舗とも言える「気象庁」もう一つは「ウェザーニュース」です。実はこの情報源の違いで天気予報も少し変わってきます。私の住んでいるところでも18時45分からの民放と18時50分からのNHKでは予報が少し違います。

これを見ながら「よし、NHKは晴れる。頑張れ。」などと意味不明の会話をしています。
ちょっとした会話のきっかけとしては使えるのではないでしょうか。

このほかにも実に多様なスマホアプリがあります。会話のネタとしても、実用的なものとしても使えるのではないでしょうか。
ただ、「子どもが乗ってくるもの」が基本ということは忘れないでください。

親の仕事場での話をする。

子どものことは聞きますが、普段親の仕事の話をしているでしょうか。していれば、それを積極的にしましょう。当たり障りのない出来事、できればみんなで笑えるものがいいですね。
そして普段は職場の話なんかしていない、という人はこれを機会にやってみる努力をしてもいいのではないでしょうか。

みんなでレジャーの計画を立てる

不登校なのに不謹慎だ、と言われそうですが、少し離れた友達とは会わないところに「少しだけ」出かけることは効果的です。
「少しだけ」が意外に大事です。大々的に計画すると子どもの「心のエネルギー」が低い状態ではかえって負担になるからです。

お出かけによって「心のエネルギー」を補給できるようなプランが良いでしょう。
また、「計画だけ」でもいいのではないでしょうか。その場合は旅行案内や、ネットなどをみながら壮大な夢を語り合ってもいいと思います。

不登校改善策8 何かを一緒にする

親子におすすめです。

前の見出しで、「会話を積極的にする」ということを書きましたが、意外にそれはハードルが高いものです。
そこで、あえて会話を意識せず「何かを一緒にする」ということを心がけることも重要です。

「裏技」を見る

インスタなどを見ていると大人も感激するようなちょっとした裏技をアップしている人がたくさんいます。
そういったものを一緒に見て会話のきっかけにするのも一つの手です。

ハンドメイドを一緒にする。

今はちょっとしたハンドメイドブームです。○○マルシェ、とか野外でのイベントに行くと、たくさんの店が出ています。
また、minneなどのハンドメイドアプリを見るとプロ顔負けのものが出品されています。

そのようなレベルの高いものをする必要はありませんが、このブームのおかげで手軽にできるキットがたくさん発売されています。

科学に興味があれば、簡単な自由研究もできるようなものもあります。


どれを選んでくださってもいいですが、「一緒にやる」という上でちょっとしたコツがあります。それは、
親か子どものどちらかが本当にやりたい、興味のあるものを選ぶ必要があることです。
もちろん共通で興味があれば一番良いですが、この場合どちらかで構いません。


「親の興味でもいいのですか」という声が聞こえてきそうですが、それでも構いません。それは、親の負担にならないからです。子どものために我慢してやることは必要ですが、全てに当てはめる必要はありません。

そして、人というものは「他人が楽しそうにやっている姿を見ると興味が湧く」からです。また、本気で子どもにそのハンドメイドを誘うことができます。親がそれを面白いと思わなければ本気で誘えませんよね。

子どもの状態があまり良くなく、「私が苦しんでいるのにお父さんだけ楽しそうにして。」などと思われては本末転倒ですが、親が子どもの前で四苦八苦しながら何かに集中している姿を見せることは意外に良いことです。

学さん

親のスクリーンタイムが2時間なら、1時間削ってハンドメイドに当てるといいかもね。

一緒くん

スクリーンタイムについては次の改善策9を見てね。

ゲームなどを一緒にする。

不登校の子どもが好んでするのはなんと言ってもゲームです。
この際ですから、一緒にやってはいかがでしょうか。ひたすらゲームをするだけかもしれませんが、子どもが「自分と同じことをして楽しんでいる」と感じてくれるだけで「心のエネルギー補充」としては効果があります。

不登校改善策9 スマホなどのメディアは1日1時間が限度

親と子が頑張ってすること。

結論から言うと普通の中学生がスマホ、ゲームなどのメディアに接する時間は1日1時間が限度です。
単純に考えます。
部活動をやって帰ってくると


帰宅6時30分
夕食7時00分7時30分
勉強7時30分〜8時30分
お風呂8時30分〜9時00分
TV9時00分〜10時00分
就寝

いかがでしょうか。この中にメディアの入り込む隙はあるでしょうか。
あるとしたら勉強をしないか、就寝時間を削るかのどちらかです。
どちらも子どもにとっては好ましいことではありません。

我が家では

我が家にも中学2年生の子供がいます。
スクリーンタイムでスマホは1日1時間10分に調整しています。そして普段は9時以降見られないようにしてあります。

子どもは帰宅してからの30分程度。そしてその後は「ながらスマホ」で40分を使っています。
歯を磨きながら
風呂に入りながら
です。

そして、大体は勉強時間を削ってメディアに当てています。(苦笑)

なお、音楽アプリはいつでも使えるようにしてあるため、勉強中の音楽はそれで流しています。

これで定期テストは平均70点くらいでしょうか・・・。

みなさんのお宅ではどうなっているでしょうか。
少なくともペアレンタルコントロールをして、スクリーンタイムのチェックは必ずすべきで、フィルタもかけるべきです。

スマホ、タブレットの害とは

スマホ、 タブレットによる害は挙げればキリがありませんが、ここで一つだけあげるとすれば

「親子の会話、一緒の活動をしなくなること」です。

脳への影響、健康への影響など多数ある中でこれを挙げたのはこのサイトが不登校に関するサイトで、その原因を「心のエネルギー不足」としているためです。

「中学生が不登校になる原因と不登校のきっかけ9つについて 徹底解説 」参考

スマホやゲーム機との接触時間が長いほど心のエネルギーは確実に減っていきます。
それは、「健康的に元気」が出る活動をしなくなるからです。

「うちの子どもはスマホを見ながらでも会話はしますよ」、と言うご家庭もあるかもしれません。確かに内容はある程度通るかもしれません。しかし、視線を合わせない会話では「元気」は出ないのです。

「元気」について、元気の出る活動については
中学生が不登校になる原因と不登校のきっかけ9つについて 徹底解説
を参照してください。

ゲームをして一瞬ストレス解消のようになることはあります。しかし、長時間やりすぎると脳がオーバーヒートし、いわゆる「キレやすい状態」になります。
これはゲームやスマホをしている子どもに、「早くご飯を食べなさい!」などと声をかけてみればわかります。それまで笑って楽しそうにしていた子どもが、怒りのこもった声で「今行くって言ったよね!」などと反応するからです。

多分皆さんの子どもさんにもそんな状態があるのではないでしょうか。
うちの子どももよくあります。
「それが見過ぎの証拠だ」と返してやりますが、馬耳東風です・・。

今や子育ては「メディアとの戦い」と言っても過言ではありません。 X 旧( Twitter)そしてYouTubeなどの動画サイトはテレビとは違い際限なくコンテンツが存在します。
さらに人気のユーチューバーは毎週何曜日に新しい番組をアップロードするなどの方策をとっています。
そしてゲームもあります。
Instagramも今や写真を上げて楽しむだけのものからDMを使った通信の道具として子どもたちには認識されています。

親のスクリーンタイムを点検しよう

そしてこの章での最後の話になりますが、保護者のスマホの使用時間はどうなっているでしょうか。
1週間ほど続けて確認していただくと自分のスクリーンタイムを把握できますのでぜひやってみてください。

子どもと同じように 理想は1時間です。

自分の生活パターンを考えていただければ理由はお分かりかと思います。

しかし子どもと違い大人は意外に自由な時間が存在するものです。

もし3時間スクリーンタイムがあるのであれば2時間を子どものほうに振り向けてください。
やり方は簡単ですiPhoneならばどのアプリにどのくらい時間を割いたかが把握できます。YouTube X(Twitter) TikTokなどに時間を割いているのならばそれを止めるようにしてください。

学さん

一度パートナーを観察するとわかりますよ。

一緒くん

気がつくとスマホを見てるね・・・

不登校改善策10 生活リズムを整える

親が頑張ることです。

ただし、この生活リズムへの考え方については、 いろいろな捉え方があります。

長期的な不登校の子どもが学校に復帰するまでのパターンとして最近言われているのが昼夜逆転の期間があると言うことです。

「不登校7段階」 「おうち部」 【必見】知っておくべき不登校の回復過程と親ができること・NGな対応
より

しかしながら、この記事では不登校の前兆、初期段階を主に想定していますので、生活リズムを整えることはやはり強調しておきます。

特に就寝の時間を徹底するようにしましょう。
ポイントはできるだけ夜子どもと一緒の部屋で過ごし、一緒に寝床に入るということです。


高校生や大学生のいるご家庭では 少し難しいかと思いますが、少なくとも中学生にはそれを徹底してください。

遅くとも10時30分に寝ることができれば次の日は6時半に起床しても丸一日体力は保つものつです。

不登校改善 まとめ

  • 朝ご飯を食べる
  • 家の中を少しずつ奇麗にする。
  • お金をかける
  • 全ての時間を子育てに使う。
  • とにかく誰かと話をする。
  • 散歩をする。
  • 家族の会話を少しでも積極的にする。
  • 何かを一緒にする。
  • スマホなどのメディアは1日1時間が限度。
  • 生活リズムを整える。

「食べ過ぎ、飲み過ぎに注意しましょう」これは国民の標語のようになっています。けれど、それを守れない人は大勢存在します。

この記事で書いた不登校改善の方策も同じです。「朝ご飯を食べましょう」「家族の会話をしましょう」。全て一般的に言われていることばかりです。

「一般的に言われている」とは、裏を返せば、「できない人が多い」ということなのです。
一般的なこと、当たり前のことを軽視せずコツコツと取り組みましょう。


繰り返しになりますが、不登校改善に近道はありません。

今回の記事が「不登校に悩んでいるけど、何をしたら良いかわからない」という方の参考になれば幸いです。