サポート校を調べると今や百花繚乱、多岐にわたり様々なサポート校がヒットしますね。
一体どれを選べばよいのか迷う方も多くいらっしゃると思います。
そんな方のために、この記事ではサポート校を5つのスタイルに分けてその具体例を紹介しています。
また、気になる「費用」についても詳しく説明いたします。
「そもそもサポート校とは何か」を知りたい方は「サポート校とは 基礎知識からその現状まで徹底解説」をお読みください。
- サポート校への入学を検討している方
- サポート校の選び方がよくわからないという方
- 様々なサポート校の概要と学費が知りたい、という方
- サポート校にはどんなスタイルがあるのか
- それぞれのスタイルの具体的なサポート校はどこか
- どのような基準でサポート校を選べばよいのか
- サポート校や通信制高校での進路変更について
サポート校について十分な知識がある方は次の部分は読み飛ばしてください。
- サポート校とは「高校卒業資格が取得できる高校」ではありません。
- 「サポート校 選び方」「サポート校 オススメ」などで検索すると通信制高校つまり「高校卒業資格が取得できる高校」がおすすめされる場合があります。
- サポート校と通信制高校は大手のサイトでも区別されないことがあります。十分注意してください。
- この記事ではできるだけわかりやすく区別していますが、サポート校と通信制高校は必ず区別して読んでください。
- ポイントは名前です。
- 名前に「学校」「高校」「高等学校」とついているものは全日制高校や通信制高校です。いわゆる法律で定められている「一条校」と呼ばれるもので、文部科学省が定めている「学校」です。
- 一方で「高等学院」「高等部」などとあるものはサポート校が多く、通信制高校とともにダブルスクールとして通うところです。
- サポート校は基本的に通信制高校入学が条件になっています。(技能連携校などの専修学校は一部例外があります。)
- 「サポート校」に名称の法的な決まりはありませんが、大手サポート校では「通信制高校サポート校」と表現しているところが多数あります。
詳しくは「サポート校とは 基礎知識からその現状まで徹底解説」をお読みください。
また、この記事で取り上げているサポート校はサポート校の仕組みや内容を紹介するために取り上げているサポート校です。
そのサポート校が優秀である、特にオススメである、などという意図はありませんのでご了承ください。
サポート校の5つのスタイル
この記事ではサポート校を次の5つに分類しました。
- スタンダードスタイル
- 心の悩みや障害に寄り添う教育スタイル
- 専修学校的スタイル
- 通信制高校併設スタイル
- 大学進学をねらうスタイル
3つ目の「専修学校的スタイル」では2025年4月開校予定のNTTe-Sports高等学院、2024年に開校したECCコンピュータ専門学校 高等課程などを紹介しています。
また、5つ目の「大学進学を狙うスタイル」は2025年度開校予定のBe高等学院と、すでに開校して実績を上げているマナリンク高等学院をとりあげています。
その他のスタイルについてもそれぞれ具体的なサポート校を取り上げています。
ではご紹介いたします。
サポート校選びで迷ったらこれ「スタンダードスタイル」
◇ トライ式高等学院
◇ WILL学園高等部
スタンダードスタイルの最大の特徴は支援体制が豊富なことです。
そのカリキュラムもまさに「スタンダード」と呼べるもので
コースも
- 通学コース
- 在宅(家庭訪問)コース
- オンラインコースなど
などがあります。
今ではどこのサポート校でも当たり前のように見られるコースですが、そのスタイルを確立したのはここで紹介する2つのサポート校と言っていいのではないでしょうか。
「サポート校」というものを一気に世間に知らせた立役者とも言えます。
この2つは開校してからの期間が長く、実績も十分にあり、キャンパスも豊富ですね。
心や進路に関する悩みにもカウンセラーなどの専門の先生が相談に乗ってくれます。
また、学習だけではなく、サークル活動、部活動に当たる活動もあります。
自分からやってみたいサークル活動を立ち上げることもできます。
どのような人におすすめか
- どのサポート校を選んだらよいか迷っている人
- 通信制高校の単位取得のため学習をサポートしてほしい人
- 学校や集団での学習に対して苦手意識を抱えている人
トライ式高等学院
トライ式高等学院が連携している一条校は
「鹿島学園高等学校」
「日本航空高等学校」
「高松中央高等学校」
「ルネサンス高等学校」
「鹿島朝日高等学校」
の5校です。自分の好みや個性に応じて選ぶことができます。それぞれの高校が特色を持っていますので、よく調べることをおすすめします。「高等部の連携校について調べよう」にリンクが張ってありますので参考にしてください。
どんなサポート校か
1.概要
- トライ式高等学院は、120万人の指導実績を持つ「家庭教師のトライ」から生まれた通信制サポート校です。
- トライ式高等学院のキャンパスは日本各地に100以上あります。
- 通信制高校の卒業に必要な学習をサポートしながら、生徒一人ひとりの目標や現状に合わせた学習プランを提供しています。
2.特徴
- 一人ひとりに合わせた学習場所とカリキュラムを提供しています。
- キャンパスに通う「キャンパス通学型」と自宅で授業を受ける「自宅型」から選択可能で、途中変更も可能です。
- キャンパス長は教育支援カウンセラーの資格を持ち、メンタル面でのサポートも充実しています。
- 部活動、体育祭、ハワイ留学など、多彩なイベントを実施しています。
- 在籍生徒数3,500名以上の通信制高校・サポート校において進学率全国1位を誇ります。
3.コース(学科)
- トライ式高等学院には2つのコースがあります:
- 普通科
- 特進科
- 普通科は高校卒業を目指す生徒向けのコースです。基礎学力の向上に重点を置き、専門分野の学習も可能です。
- 特進科は大学進学を目指す生徒向けのコースです。志望校合格に向けたオーダーメイドの学習カリキュラムを提供します。両コースとも、途中での変更が可能です。
4.時間割
- トライ式高等学院では、生徒一人ひとりに合わせた柔軟な時間割を組むことができます。以下の3つの学習スタイルを組み合わせることが可能です。
- 通学型
- 在宅型
- オンライン型
- 例えば、「週2回は通学し、週3回はオンライン」といった組み合わせも可能です。
5.その他
- マンツーマン指導
- 生徒一人ひとりに専任の講師がつき、学力に応じた教科書を使ってマンツーマン授業を行います。
- 大学受験対策国公立大学から私立大学まで、幅広い大学への合格実績があります。
- 基礎学力サポート
- 中学校の勉強が不安な生徒には、小学校や中学校の教科書を使って復習し、基礎学力を向上させる指導も行っています。
トライ式高等学院は、個々の生徒のニーズや目標に合わせた柔軟な学習環境を提供し、高校卒業から大学進学まで幅広くサポートする通信制サポート校です。
このサイトでも「トライ式高等学院中等部の詳しい紹介と評判」として中等部を紹介しています。高等部も基本的には同じ体制ですので参考にしてください。
費用
トライ式中等部は一人一人の苦手や性格・ライフスタイルにあわせた学習プランが用意されています。
また、その学習プランの中では授業時間や先生も自由に選ぶことができますので、受講時数や先生に応じて金額が変化します。
参考までに「トライオンライン個別指導塾」は
中学生:1コマ60分×月4回 17,600円〜(税込)
と表記があります。
月4回ということは一週間に1回ということですがこれをもとに単純に計算してみました。(いずれも税込です)
詳しい費用については必ずお問い合わせください。
WILL学園高等部
連携している一条校は翔洋学園高等学校です。
どんなサポート校か
1.特徴
- 不登校経験者や発達障害のある生徒など、様々な背景を持つ生徒を受け入れています。
- 単なる卒業資格の取得だけでなく、社会に出た時に自立できる力を身につけることを目指しています。
- 個別対応の学習サポートと生活サポートを提供し、一人ひとりに寄り添った指導を行います。
- 在宅からのスタートも可能で、生徒の状況に応じた柔軟な対応を行っています。
2.コース(学科)
- 総合コース
- 毎日通学したい生徒のためのコース
- 週5日あるいは、週4日の通学
- 勉強も頑張って、友達もたくさん作って、とにかく学園生活を楽しみたい。
- 学園生活を中心に規則正しい生活が送れるようになります。
- 選択コース
- 毎日通学するのは難しい生徒のためのコース
- 週2日授業があり、週1日は 自由登校日
- 学年や教室によって曜日は異なりますが、月曜日と木曜日、あるいは火曜日と金曜日など連続しない日程で通学します。
- 特選コース
- 週2日の通学も自信のない生徒のためのコース
- 週2日の通学授業に加え、月2回先生が自宅を訪問しサポート
- 選択コース同様に連続しない日程で通学し、その他の曜日で先生が自宅を訪問して授業を行います。
- 在宅(訪問支援)コース
- 通学はしたくないけど高校は卒業したい生徒のためのコース
- 月4回先生が自宅を訪問してサポートします。
3.時間割
総合コースの時間割例
4.その他
- キャンパス自体は都心部に集中しているため地方に住んでいる人にとっては選びにくいかもしれませんが、メタバース校が2024に正式に開校しています。
- メタバースは一種のオンライン授業と捉えることができます。
- 最大の特徴は「もう一人の自分」が学校に通うことで、顔も名前も全く明かさなくてよいわけです。
このサイトでも中等部を「WILL学園の詳しい紹介と評判 – 中等部 —」として紹介しています。ぜひお読みください。
メタバースキャンパスとは
WILL学園のメタバースキャンパスは、WILL学園のコンセプトである「自立を無理なく暖かく。」を保ちながら、メタバース空間を活用した完全オンラインのサポート校です。
アバターと呼ばれる「もう一人の自分」を通じて、リアルタイムに他の生徒や先生とコミュニケーションを取ることができます。
自分の顔を出さなくても良いなら、気軽に利用することができますね。
また、自宅から出られなくても出席認定が可能です。
オンラインですから「WILL学園の手厚いサポートに惹かれるけれども地方に住んでいて入学できない」という方にもおすすめすることができます。
最近のサポート校の進化には驚かされますが、ここまで来たか、という感じがあります。
費用
総合コースを選択した場合
110,000円 + 264,00円 + (66,000円 × 12ヶ月) = 1,166,000円
1年間で約117万円となります。
WILL学園は手厚いサポートを受けられることで評判の通信制高校サポート校です。
そのため他校と比較すると学費は少々割高であるといえます。
経済的に不安を感じる方は日本政策金融公庫という国の教育ローンなども検討するとよいでしょう。
今の時代に求められる「心の悩みや障害に寄り添うスタイル」
◇スターシャル学院
◇興学社高等学院
◇東朋高等専修学校
もともとサポート校は「不登校の子どもさんに向けて開設された教育施設」という印象の強い施設です。
そして、時代の流れとともに、その不登校の子どもさんの中に一定数の発達障害などを抱えた子どもさんたちがいることが明らかになってきました。
そのような子ども達に必要な支援ができるサポート校が求められるようになってきたわけですね。
ここで紹介する3つのサポート校はその「必要な支援」を実現しているサポート校と言えます。
どのような人におすすめか
- 家庭事情や様々なトラブルに巻き込まれ心に悩みを抱えている。
- 学習障害や発達障害、強い自閉気質を持っていることによって、学校になじめず、不登校、あるいは不登校傾向になっている。
スターシャル学院
連携している一条校は代々木高等学校です。
特徴
- 発達障害特性へのサポート体制が充実しています。
- 資格を持ったスタッフが学習サポートだけでなく、コミュニケーションサポート、ソーシャルスキルトレーニングも行います。
- サポートを担当するスタッフは「教員免許取得者」に加え、「保育士」や「心理士」などの専門の資格を持っています。
- 生徒一人ひとりの特性を理解し、それぞれに合った学習方法を提案しながらサポートしていきます。
- 充実のキャリアサポート
- キャリアコンサルタントの資格を持ったスタッフが定期的にキャリア面談を実施します。
- 「スターシャル学院」の「スターシャル」はスタディ(Study:学び)とソーシャル(Social:社会)をかけ合わせた造語です。
- 新しい知識や技術を身に付けるというスタディ(学び)だけを行うのではなく、スタディ(学び)を通じて、将来ソーシャル(社会)という場で必要になってくる力も養う教育を目指しています。
- 他のサポート校よりもサポート費を低く設定しています。それに加え、他の通信制高校よりも比較的授業料の低い代々木高等学校と提携しています。
- 働きながら、またやりたいことを思いっきりやりながら夢に向かう皆さんを応援します。
コース
- 通学コース(このコースの中に「ひとり親・生活保護コース」があります)
- 発達支援コース
- 個別指導コース
- 家庭教師コース
などがあり、ご覧のように「発達支援コース」というものがあります。
このサポート校は運営母体が「株式会社スターシャル教育研究所」というところです。
ここは放課後等デイサービスを運営しており、そこで培ったノウハウを活かして設置されています。
その他
スクーリングは代々木高等学校で行われます。
通常サポート校は通信制高校のスクーリングに深く関わることはしませんが、スターシャル学院はその性質上スクーリングでも様々な配慮をしています。
- 集中スクーリングの引率(年1回)
- 年間で5回開催される集中スクーリングの内、年に1回、スターシャル学院のスタッフが全日程の引率を実施する回を設定します。
- 生徒が何か困ったときにヘルプを出しやすい状況を作れるようにしています。
- 参加する生徒の特性や困りごとなどをまとめた「申送り書」の作成および代々木高校への共有
- スタッフの引率を行わない集中スクーリングの回に参加する生徒にも、無理なく実り多い回となるように、「教室での普段の様子」「苦手と感じやすい事項」「障害特性(診断を受けている場合)」など、集中スクーリング中に生徒が困難を抱えやすい事項について記載した申送り書を作成し、代々木高校の先生方への情報共有・引継ぎを行っています。
- 普段から生徒と接しているスタッフだからこそ分かる情報などを先んじてお伝えし、生徒が充実した集中スクーリングを過ごせるようにサポートしています。
- 過去の集中スクーリング動画の視聴
新入学生や転・編入生など、まだ集中スクーリングに参加した事のない生徒に対しては、過去の集中スクーリングの様子を撮影した動画を用い、参加する際のイメージができるようにしています。
費用
スターシャル学院の発達支援コースは 年額12,000円(+税)と格安に設定されていますが、このコースの利用には区・市町村が発行する「通所受給者証」が必要になります。
つまり法的には放課後デイサービスと同様だと考えられます。
その他のコースについては下記のとおりです。
- 通学コース 年額260,000円(+税)~
- ひとり親・生活保護コース 年額184,000円(+税)~
- 個別指導コース 年額266,400円(+税)~
- 家庭教師コース 年額316,800円(+税)~
代々木高等学校の学費
なお、就学支援金が適用になる世帯年収が約590万円未満のご家庭の場合、実負担額は3年間で136,000円となります。
興学社高等学院
連携している一条校は星槎国際高等学校です。
特徴
- 興学社高等学院は、学校になかなか行けなかった生徒が楽しんで通えるような多彩な選択授業を実施しています。
- また、卒業後の生き方を考えて、社会性を身に付けるSST(ソーシャルスキル・トレーニング)等を実施しています。
- 「勉強が苦手な人」「自分で好きな授業を選びたい人」「発達凹凸と向き合う人」「こころが疲れてしまった人」様々な悩みを抱える生徒たちをフォローするサポート校です
コース(学科)
次の3つのコースが用意されています。
- リベラルアーツ科
- リベラルアーツ科では発達障がいの、こだわりなどが強かったりコミュニケーションが困難だったりする子どもに「応用行動分析(ABA)」や「感覚統合」を用いて、行動改善していく学習が設定されています。
- 総合進学科
- 総合進学科では小・中学校の基礎学習や高等課程の必修科目に加えて、191種類の多彩な授業の中から、将来の夢の実現に向けて自分で時間割を自由に組むことができるコース。大学や専門学校への進学、企業への就職など幅広い進路に対応しています。
- 特進科
- 特進科では高校資格取得は当然のこと、授業の中に東進衛星予備校の授業時間を設け、大学受験を目指して試験科目(例:英語・国語・日本史)を中心として勉強を進めていくコース。
その他
◇興学社高等学院は技能連携校
興学社高等学院は厳密にはサポート校ではありません。
通信制高等学校 星槎国際高等学校と連携している「技能連携校」です。
自治体が認めている公的な教育機関である高等専修学校なのです。
詳しくは「【完全保存版】技能連携校とは ~どこよりも詳しく わかりやすく説明~」を御覧ください。
サポート校との大きな違いは、星槎国際高等学校の実技部分の単位が興学社高等学院で取得できる点です。
興学社高等学院のホームページを見ると、「単位を取得」とあり、一瞬戸惑うと思いますがこれは技能連携校だからです。
興学社高等学院には療育手帳や精神保健福祉手帳を取得している生徒も在籍しており、通信制高校を98.2%(令和2年度)卒業させる実績を持っています。
これは障害を持っている子どもの保護者にとってはまさに朗報といえます。
特別支援校でも法的に高校卒業と認定されますが、卒業証書は特別支援学校の名前が入ります。
(念の為申し添えますが、この記事ではそれを否定しているのではありません。サイト管理者は特別支援学校の先生も生徒もよく理解しており、インクルーシブ社会を目指す社会的重要性と必要性も十分認識しているつもりです。)
保護者の中にはどうしても一般の高等学校に入れて卒業させたい、という方がいるのも事実ですね。
興学社高等学院ならば、あのオリンピックに出場した卓球の張本選手と同じ「星槎国際高等学校」の名前で卒業証書が発行されるわけですね。
ところで、技能連携校は「職業に関する教科」を学習することになっています。
「技能連携校では文部科学大臣が定める高等学校の職業に関する教科(農業、工業、商業、水産、家庭、看護、情報、福祉)に相当するものが含まれることが必要」とされているのです。
そして、この興学社高等学院の「職業に関する教科」はなんと
ソーシャルスキルトレーニング(SST)です。
「職業に関する教科」としてソーシャルスキルトレーニングを自治体が認可しているようなのです。
これは驚くべきことです。
しかも、興学社高等学院の取り組みは徹底しており、 入学予定者や在校生に対してWISC-Ⅳを実施しています。
WISC-Ⅳ検査は子どもの特性を知る検査です。
この検査は特別支援学校でもよく用いられているものなので、発達障害を調べる検査のように誤解されることもありますがそうではありません。
WISC-Ⅳは「子どもが今どういった状況なのか」を知ることができる検査で、その子どもが学習を進めていくうえで「教育する側はどのような点に注意して教えるべきか」を客観的に示してくれる検査なのです。
興学社高等学院に興味のある方は下記のリンクを御覧ください。
費用
興学社高等学院の費用
- 入学金は入学時のみ。
- 制服・ジャージ等の一式の料金に別途50,000~70,000円(税不明)が必要となります。
- 年度毎に必要となる諸経費とは、星槎国際高等学校の学籍を取得するための費用です。
- 興学社高等学院は通信制高校である星槎国際高等学校の技能連携校であるため、こちらの学費も必要となります。
- 興学社高等学院は専修学校として認可されているため、就学支援金の対象となっています。
- 毎年年度末に25単位の場合118,800円~396,000円(2020年1月30日現在)が国より支給されます(支給金額は世帯年収により変動もしくは不受給となります)
- 支援金は学校設置者(公立の場合は都道府県、私立の場合は学校法人など)が受け取ります。
- 授業料から支援金を差し引いた分が、家庭側の実費負担になります。
星槎国際高等学校の学費
【週3コース、週1コース、フリーコース】(令和6年度)
就学支援金の最大値396,000円が適用される世帯であれば
476,200−396,000円=80,200円となります。
東朋高等専修学校
この東朋高等専修学校はサポート校ではありません。
その名の通り、高等専修学校です。
そして技能連携校でもあります。
連携している通信制高校はグループ校の東朋学園高等学校です。
特徴
この東朋高等専修学校がユニークな点は、学科として「特別支援教育」が設定されているところです。
さらに、そして下の図を見ていただくと分かる通り、卒業後の進路先に福祉事業所があるのです。
発達に偏りがあったり、遅れたりしている子どもさんをお持ちの方にとっては大変魅力的な教育施設に映るのではないでしょうか。
ちなみに、東朋学園高等学校は「狭域通信制」で大阪府および兵庫県を校区としていますので、それ以外の地域の方は残念ながら入学できません。
コース
普通科、総合教育学科の2つです。
普通科
得意分野を見つけ、専門的な知識と技術の習得などを目指します。
情報社会への対応、多彩なスキルと知識を習得します。
社会に役立つ資格取得にチャレンジ。卒業後の進路にもつながります。
時間割を見ていただくとわかりますが
プロフェッショナル、資格取得、情報という時間があります。
たとえばプロフェッショナルの中には「トータルビューティー」「モータービジネス」「オリジナルアート」「フードクリエイト」の科目が設定されています。
それらの中から1科目を選んで学んでいきます。
総合教育学科
特別支援教育を行っている学科です。
総合教育学科には2つのコースがあります。
高等専修コースと、高卒資格コースです。
東朋専修学校は技能連携校といえど、もともと高等専修学校です。
それだけで独立した学校ですから、通信制高校に入る「義務」はありません。
ですから、通信制高校に行く必要がない方にとっては「高等専修コース」で十分となります。
しかし、「高等学校卒業資格」がほしいという方には、通信制高校である東朋学園高等学校に所属しながらダブルスクールを選択することになります。
高校卒業資格を取得するには法律に基づいた学習をしなければなりませんので、教科書を購入して単位を取らなければなりません。
くわしくは上記の「高等専修コース」と「高卒資格コース」の図を御覧ください。
その他
ところで、通常の技能連携校では通信制高校のレポートやテストは、当然ですが通信制高校で取得します。
ところが東朋専修学校では次のように紹介されています。
「高等学校科目を履修するうえでは、R(レポート)・S(スクーリング)・T(テスト)という不可欠な条件があり、東朋専修学校ではR・S・T全てを本校内で行っています。」
つまり
技能連携校で多くの単位を専修学校の中で取得できるうえに、R(レポート)・S(スクーリング)・T(テスト)も専修学校で行う
ということです。
まさに至れり尽くせり、通信制サポート校より手厚いサポートが受けられる体制になっているといえます。
費用
東朋専修学校の学費 ウエルカム通信高校ナビより
- 入学金:100,000円
- 授業料:360,000円
- 実習費:120,000円
- 行事費:20,000円
- 施設費:100,000円
- 合計:700,000円
東朋学園高等学校の学費 未来地図より
- 入学金 50000円
- 授業料 250000円(10000円/単位×25単位)
- 施設・設備費 268000円(施設運営費・教育充実費・その他)
- 合計518,000円
加速度的に広がっている「専修学校的スタイル」
本来は連携している一条校である通信制高等学校のカリキュラムを尊重するのがサポート校です。
しかし、サポート校そのものが専修学校のように技能を習得する学校になっているものがあります。
それをここでは「専修学校的スタイル」としました。
専修学校については「【完全保存版】技能連携校とは ~どこよりも詳しく わかりやすく説明~」(準備中です)を参考にしてください。
ちなみにここで紹介している湘南ミュージックハイスクールは興学社高等学院と同じ「高等専修学校」であり「技能連携校」です。
つまり、サポート校での実技の単位が通信制高等学校の卒業単位の一部として認定されるのです。
高等学校にはもともと商業や工業、農業のような職業科といわれるものがあります。
しかし、時代が進むに連れ、コンピューター関連などの先端技術が求められることが多くなってきました。
ところが、いわゆる「高等学校」ではその要望に対応することが困難なのです。
文科省に認可を取り付ける必要があるからです。
どんなに急いでも数年はかかる上に、社会に通用する技能を持った「コンピュータ関係の教員」など実質的に確保できないのです。
一方のサポート校はどうでしょう。
通信制高校が「あそこがうちのサポート校です。」といえばすぐにサポート校として認められます。
文科省による法的な認可はいらないのですね。
したがって、コンピュータに詳しい人材を「職員」として雇い入れれば、すぐにサポート校として開校が可能になります。
この方式はあっという間に広まり、今では、イラスト、漫画、ネイルなど様々な業種のサポート校がたくさん存在します。
最近では中央高等学院のような福祉系のサポート校も登場しています。
どのような人におすすめか
- ITスキル、イラスト・音楽・芸能・美容・漫画・ネイルなど専門の技能を身につけたい人
- 高校卒業資格は取っておきたい、と考える人
- 美容など対人で技能を身につける場合は通学が必須
以下6つのサポート校を紹介します。
- 中央高等学院
- NTTe-Sports高等学院
- ECCコンピューター専門学校高等課程
- 渡辺高等学院
- 湘南ミュージックハイスクール
- 代々木アニメーション学院高等部
中央高等学院
連携している一条校は中央国際高校です。
特徴
- 連携している一条校の中央国際高校(通信制高校)は、中央高等学院の系列校です。
- 中央高等学院は「できることからはじめようよ!」が合言葉です。
- 生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムを組むので無理なく学習できます。
- 校舎は吉祥寺本校をはじめ、池袋、原宿、横浜、千葉、さいたま、名古屋の7校舎。
- 進学にも力を入れており、併設の大学受験予備校の授業も受けることができます。
コース
- 通信制高校サポートコース
- 大学入試コース
- ライフサポートコース
- 介護福祉就職コース
などがあります。
その他
介護福祉就職コースでは
- 初歩から実践、就職までをトータルでバックアップ。
- 高齢化時代が進む今、介護福祉の現場では若い人材が強く求められています。
- 卒業後に即戦力として働けるよう、現役の介護職員による指導や、実際の介護施設でインターンシップを行い、実践力や適応力、コミュニケーション力を身につけます。
- 卒業後は、提携先の老人介護施設「サニーライフ」に確実に就職できます。
- 「サニーライフ」は、“身体だけでない心の介護サービス”を目指す、全国に100か所以上を有する介護施設。平均入居率96%の非常に安定した施設です。
費用
中央高等学院の学費は公表されていないようです。ホームページからお問い合わせください。
気をつけていただきたいこと
- 「中央高等学院 学費」で検索すると出てくるのは、連携している一条校の中央国際高等学校の学費が出てくるサイトが多いようです。
- 250,000円(1単位×10,000円)のように記載されていますが、サポート校である中央高等学院に「単位」という概念はありませんので間違いだと思われます。
- 検索サイトでは「通信制高校」と「通信制高校サポート校」が明確に区別されていないため、このような間違いが出ます。
中央国際高等学校の学費
- 入学金(初年度のみ)50,000円
- 教育運営費(教科書・レポート等教材費)30,000円/年間
- 授業料 履修単位数 × 15,000円(1単位)
- 1年生で25単位履修 : 15,000円×25単位=375,000円
- 2年生で26単位履修 : 15,000円×26単位=390,000円
- 3年生で23単位履修 : 15,000円×23単位=345,000円
- 入学時 合計 約45万円
NTTe-Sports高等学院
2025年4月開講予定のサポート校で、中央高等学院の姉妹校です。
連携している一条校は中央高等学院と同じ中央国際高等学校です。
特徴
- 通信制高校サポート校として高い進学率を誇る中央高等学院とeスポーツ業界大手であるNTTe-Sportsが産学協同で立ち上げたサポート校です。
- ゲームをはじめとしたデジタルスキルがプロから学べます。
- eスポーツやデジタル教育に打ち込める革新的な環境
- 高性能のゲーミングPC、大型LEDモニタを完備。音響や照明を駆使し、授業内容に応じてシーンを切り替えることによりeスポーツやデジタルスキル学習に集中して打ち込むことができます。
- eスポーツで高みを目指す体系的なeスポーツカリキュラムや進路実現を目的として設計したデジタルカリキュラムを用意。社会で活用できるデジタルスキルを育みます。
- 大学進学(総合型選抜)や就職に向け、資格取得支援やNTT東日本グループと連携した職業体験等の充実した支援を実施します。
コース(学科)
学科、コースに該当するものとして「カリキュラム」があります。
- eスポーツカリキュラム
- チームプレイが前提となるeスポーツは高い戦略性が必要であり、論理的な思考、チームメンバーの理解などの俯瞰的な視点が求められます。これらを磨くためにはチームを引っ張る力、チームを一丸にする力が必要となります。
- 当校ではこれらをプログラムとして提供することで、それぞれの個性に合った高みを目指すことができます。
- ビジネスカリキュラム
- eスポーツへに熱意は、ゲームプレイ以外へとあなたの可能性を広げてくれます。
- イベント企画、動画配信、プロモーション、ビジネス創出など、
- 当校独自のカリキュラムや体験により、業界で活躍できるスキルを学べます。
- デジタルスキル学習
- 組織の成長やビジネスに新たな価値を提供できるデジタル人材への注目度が増しています。
- eスポーツから広がったデジタルスキルの興味関心は、企業が求めるDX推進の担い手として必要とされるスキルへの習得意欲に直結します。
その他
- 姉妹校のe-Sports高等学院の名誉学院長はサーカーの北澤豪(サッカー元日本代表 /(公財)日本サッカー協会理事 (一社)日本障がい者サッカー連盟会長)さんです。
費用
- NTTe-Sports高等学院の学費は公開されていませんのでお問い合わせください。
- 参考
- 大阪eゲームズ高等学院であれば、初年後が約64万円という情報があります。通信制高校ナビ より
中央国際高等学校は中央高等学院の連携校と同じですので学費も同じとなります。
入学時 合計 約45万円
ECCコンピューター専門学校高等課程
連携している一条校はECC学園高等学校です。
特徴
- ECCコンピューター専門学校高等課程はサポート校であると同時に高等専修学校でもあります。ただし、技能連携校ではありません。
- ECCコンピュータ専門学校高等課程は、ゲーム・CG制作に特化したサポート校です。
- 専門技術と高校卒業資格の両立
- ゲーム・CG制作の専門技術を学びながら、ECC学園高等学校(通信制)とのダブルスクールで高校卒業資格も取得できます。
- 少人数制教
- 1クラス20人以下の少人数制で、専用の教室とパソコンを使用します。
- プロの指導
- 業界の第一線で活躍するプロクリエイターが講師として指導します。
- 充実した設備
- 業界標準のソフトウェアやゲーミングPCを使用し、実践的な環境で学習できます。
コース
- ゲームクリエイターコース
- ゲームプログラマーやプランナーとして必要な技術と知識を学びます。
- CGクリエイターコース
- 2D・3DCGの専門スキルを基礎から学びます。
時間割など
専門科目の授業は週16時間以上あり、基礎から応用まで学べます。
英会話の授業も週1回あり、国際的なクリエイターを目指す上で必要な英語力も身につけられます。
その他
- 服装・髪型は自由です。
- 専門学校生と同じサークルや学校行事に参加できます。
- 東京ゲームショウ見学などの業界関連イベントもあります。
- ECCコンピュータ専門学校高等課程は、早い段階からゲーム・CG制作の専門技術を学びたい中学生にとって、魅力的な選択肢となっています。
- 不登校を経験したり、不登校になっている子どもさんでも、体験説明会に来ると目を輝かせて「ここの勉強なら通学できる。中学校とはぜんぜん違う。」と感想を持つ子どもさんが大変多いそうです。
費用
ECCコンピューター専門学校高等課程の学費に関する情報は非常に丁寧に説明されています。公式ホームページを参考にしてください。
- 入学金180,000円
- 授業料 570,000円
- 施設設備費 100,000円
- 諸経費・教材費 20,000円
- 合計 約87万円
下記は連携している一条校のECC学園高等学校の学費です。
ECCコンピューター専門学校高等課程は興学社高等学院などと同じく、高等専修学校の認可を受けているため、国の高等学校就学支援金と大阪府の私立高等学校等授業料支援補助金の就学支援推進校になっています。
上記の高等学校の学費については就学支援金の例(世帯収入によって変化します)が表示されていますが、高等学校で支援金給付を受けた場合、ECCコンピューター専門学校高等課程では該当しませんのでご注意ください。
就学支援金は世帯年収などによって違いますので、詳しくは問い合わせてください。
なお、ECCコンピューター専門学校高等課程は技能連携校ではありません。
渡辺高等学院
連携している一条校は第一学院高等学校です。
概要
- 渡辺高等学院は、芸能プロダクション「ワタナベエンターテインメント」が運営するワタナベエデュケーショングループが、通信制高校「第一学院高等学校」と提携して設立したサポート校です。
- 東京、大阪、名古屋に校舎があります。
特徴
- 芸能と学業の両立: エンターテイメントのレッスンを受けながら、高校卒業資格が取得可能です。
時間割など
基礎から専門的なレッスンまで、生徒の目標に合わせたコースを選択できます。
エンターテイメント総合コース 時間割の例
その他
- 人間教育
- 知識・経験だけでなく、礼儀・モラル・マナーなど、社会で必要な能力を身につける指導を行っています。
- デビューチャンス
- 高校3年生以上を対象に、ワタナベエンターテインメントが主催する所属決定イベントがあります。これは全国の芸能事務所やモデルエージェンシー、レコード会社が参加する大規模なイベントです。
- 進路選択
- 卒業後の進路は多様で、芸能界デビュー、大学進学、就職など、生徒の希望に応じた選択が可能です。
- また、ワタナベエンターテイメントカレッジへの進学も選択肢の一つです。
費用
渡辺高等学院 週5日のコースの場合
みんなの通信制高校ナビ より
渡辺高等学院ではAO入試を行っており、特待生評価を得ることができると、授業料最大全額免除もしくは一部免除の特典が受けられます。
第一学院高等学校の学費
上の費用の内訳を見ると「特別指導料」という項目の金額が大きく出ています。
これが何に使用されるものかがはっきりわかりません。
「キャンパス分」とあるので、渡辺高等学院のようなサポート校での授業ととらえることができるのかもしれません。
詳しくはお問い合わせください。
湘南ミュージックハイスクール
連携している一条校は科学技術学園高等学校です
概要
学校法人新堀学園の専門学校国際新堀芸術学院の高等課程として運営されています。
その名の通り、音楽が勉強できるサポート校です。
特徴
- 科学技術学園高等学校の技能連携校でもあります。
- 「技能連携校」については興学社高等学院で紹介したとおりですが、湘南ミュージックハイスクールでの実習が科学技術学園の単位として認定されます。
- 音楽を中心に学びながら、高校卒業資格を取得できます。
- 必要取得単位数74単位のうち、30単位は音楽系授業で取得可能です。
- 一般科目は通信制の科学技術学園高等学校と連携して提供されます。
コース
- 音楽特進コース「ひびき」
- 専攻楽器を決めて、その楽器を中心に学びます。
- クラシックギター、エレキギター、ベース、ドラム、ピアノ、フルート、ボーカルなど、様々な楽器から選択可能です。
- 一般学習コース「まなび」
- 専攻楽器を決めず、様々な楽器を学ぶことができます。
- 音楽未経験者でも入学可能です。
時間割など
その他
- 少人数制(全校で約50名)で、年齢の垣根を越えた交流が可能です。
- 月1回以上の学内イベントや、地域・企業と連携した課外活動があります。
- プロの音楽家を目指す専門課程の学生と同じ授業を受ける機会もあります。
費用
湘南ミュージックハイスクールの学費
- 学費以外に以下の費用が必要となります:
- 学生・生徒災害傷害保険料: 年間900円(入学金納入と同時)
- 初年度教材費: 15,000〜65,000円(習得楽器により異なる)
- 制服: 約45,000円(税込)
科学技術学園高等学校の学費
- 前期(4〜9月分): 106,000円
- 後期(10〜3月分): 76,000円
- 合計: 182,000円
代々木アニメーション学院高等部
連携している一条校はルネサンス高等学校です。
概要
- 代々木アニメーション学院高等部は、専門的なアニメ・エンターテインメント分野のスキル習得ができるサポート校です。
- だれよりも早く、声優、アニメやマンガに関わる仕事に就きたい、と考えている人に向いているサポート校です。
特徴
- 高校卒業と同時に業界デビューの可能性があります。
- 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境があります。
- 専門的なスタジオや設備が整っており、実践的な学習が可能です。
- 中学校の内申書に関わらず応募できるため、偏差値の心配がありません。
コース
全日課程と通信課程があります
全日課程はつぎの4学部12学科
- 声優・エンターテイナー学部
- 声優タレント科
- 2.5次元演劇科
- 声優アニソン科
- VTuber科
- 芸能スタッフ学部
- 芸能マネジメント科
- アニメーション学部
- アニメーター科
- アニメ背景美術科
- アニメ監督・演出科
- アニメ音響科
- アニメ3DCG科
- クリエイター学部
- イラスト科
- マンガ科
通信課程は1学部3学科
- リモート学部
- イラスト科
- アニメーター科
- シナリオ・小説科
費用
代々木アニメーション学院高等部 アニメ学部・クリエイター学部・ゲーム学部の学費
アニメ業界や映像クリエイターを目指す人のための学部は、専用の機材や特殊な機械を使った授業が多いので、施設設備費が高額になるため学費の合計も1,597,000円になってしまいます。
ルネサンス高等学校 の学費
上記から計算したときの学費例
- 入学金:50,000円
- 諸経費:165,000円 (施設設備費・教育関連諸費、スクーリング費)
- 授業料: 312,000円 (26単位履修の場合)
- 合計約53万円
専修学校的スタイルは百花繚乱
他にも、ネイルやダンス、イラスト、マンガ、声優養成、語学留学、スポーツができることなどを特色としたスタイルを持ったサポート校がたくさんあります。
新しい可能性「通信制高校 併設スタイル」
通信制高校そのものが系列校としてサポート校も持っているスタイルです。
たとえばトライ式高等学院は日本航空高等学校など連携する一条校が6つあります。
その日本航空高等学校はトライ式の他にも数十校のサポート校を持っています。
このように連携機関をお互いに複数持つことが近年多くなってきています。
しかし「通信制高校 併設スタイル」は、その真逆で一対一で連携しています。
「一つの学校」といえる形で運営しているスタイルなのです。
どのような人におすすめか
- その学校のグループ企業・系列校に信頼を持っている人。
- サポート校と通信制高校の連携を密にとってもらいたい、という人
- サポート校というものがよくわからないが必要だと思っている。だから通信制高校を選んだときに自動的にサポート校にも入りたい、という人。
おおぞら高等学院
連携している一条校は屋久島おおぞら高等学校です。
この「おおぞら高校グループ」ともいうべき教育施設は正しく名前を理解してください。
- 通信制高校は 「屋久島おおぞら高等学校」
- サポート校は 「おおぞら高等学院」
- 屋久島おおぞら高等学校 + おおぞら高等学院の = 「おおぞら高校」
となります。
ちなみに、屋久島おおぞら高等学校は「つなぐ高等学院」というもうひとつのサポート校も持っています。
こちらは高校生の教育カリキュラムと放課後等デイサービスを組み合わせた、発達に偏りのある子どもたちを支援する愛知県の通信制高校サポート校です。
概要
- 通信制高等学校の「屋久島おおぞら高等学校」の併設校です。全国各地にキャンパスがあり、年一回のスクーリングが自然いっぱいの屋久島で行われます。
特徴
おおぞら高等学院はサポート校は屋久島おおぞら高等学校と併設校になっているため、どちらにも入学することが前提です。
カリキュラムも2校で1つのような形になっており、2つの学校のカリキュラムの境目はないと言っていいでしょう。
屋久島おおぞら高等学校 + おおぞら高等学院 = おおぞら高校
と紹介しましたが、
- 屋久島おおぞら高等学校 = おおぞら高校
- おおぞら高等学院 = おおぞら高校
- 屋久島おおぞら高等学校 = おおぞら高等学院
と考えて差し支えありません。
コース
- おおぞら高校には「みらい学科」と「つながる学科」の2つの学科があります。
- みらい学科は
- 「好きなことを仕事にして生きていきたい」「将来に役立つ資格や技術を身につけたい」。
- 今は明確でないかもしれないけれど、将来の夢や目標を持って高校生活を送りたい人のための学科です。
- キャンパスに通学する学習スタイルなので、コーチや友人との交流や、キャンパスならではのイベントが充実しているのも大きな魅力です。
- みらい学科 (通学)はさらに7つのコースに分かれています。
- 子ども福祉コース
- プログラミングコース
- マンガイラストコース
- 進学コース
- 基礎コース
- 個別指導コース
- 住環境デザインコース
- つながる学科 (通信)
- つながる学科は1学科「ジブン探求コース」です。そこでは 『 人 』『 自然 』『 社会 』『 世界 』 とのつながりを通じて、「自分自身がどうありたいか」と向き合い、「なりたい大人」像をはぐくんでいきます。
- オンラインでの自宅学習プログラムや、人・自然・社会・世界を学ぶプログラム、さらにはそれらを身近に感じる実習を通じて、日々つながりを感じて学ぶことができます。
- また、年 1 回の屋久島でのスクーリング「屋久島つなげる実習」では、実際の人・自然・社会・世界に触れ、五感を通じて「直観力」と「共感力」を育み、 唯一無二の体験と仲間を得ることができます。
- 何かのきっかけでつながり、興味を持ってつなげ、そしてそのつながりの中での自己成長をサポートしていきます
その他
ここの校長は脳科学者の茂木健一郎さんです。
費用
おおぞら高校公式ページには次のように提示されています。
- 15,000円×履修単位数(1単位あたり15,000円)
- 前籍校での修得単位数によって、履修する単位数は変わります。
- みらい学科の
- 基礎コース : 396,000 円 (税抜 360,000円)
- 個別指導コース : 580,800 円 (税抜 528,000円)
- その他、専門コース、進学コースにつきましては、コースにより授業料が異なりますので、詳しくはキャンパスへお問い合わせください。
また、下記のような情報が見つかりましたので、参考にしてください。
- マンガイラストコースのプレミアムを追加する場合は年間学費に365,640円が加算されます。
- それ以外のコースを追加する場合は、1コース追加するごとに年間学費に244,200円が加算されます。
ECCアーティスト美容専門学校 高等部
連携している一条校はECC学園高等学校のサポート校です。
概要
- ここは「専修学校的スタイル」でも出しましたが、ECC学園高等学校のサポート校です。
- 「併設校」とは表記されていませんが、連携している通信制高校が一つだけなので、この記事では併設校として紹介しています。
- 「ECCコンピューター専門学校高等部」は自治体から認可を受けた高等専修学校でしたが、こちらの「ECCアーティスト美容専門学校 高等部」にその表記は見られませんでした。
- したがってECCアーティスト美容専門学校 高等部で授業を受けてもECC学園高等学校の単位にはなりませんので注意が必要です。
- ECCと聞いて 思い浮かべるのはECCジュニアなどの英会話スクールだと思います。
まさにその通りでこのECC学園高等学校はECCグループの1つということができます。- ECCのホームページを見ると関連法人という名前でこのECCアーティスト美容専門学校高等部が上がっています。その他にも外国語専門学校が関連法人となっています
特徴
- ECCアーティスト美容専門学校高等部が特徴的なのは5年間の一環教育を行っていることです。
- 下記にあげるリンクを見てもらうとわかりますが、最初の3年間はECC学園高等学校と連携し、高等学校の卒業資格を取ります。
- そしてさらに2年間の専門課程があるのです
一環教育という事は、このアーティスト美容専門学校に入った時点で、5年間の学生生活を送るということを自分の中で決定しておかなければならないということになります。(もちろん自己都合で退学することは自由ですが。)
これは国立の高等専門学校と似ているシステムといえます。
高等専門学校はよくロボコンなどに出てくる学校ですね。
高専も3年間の高校生活の後に短期大学に当たる2年間の学生生活が組まれていますね。
コース
- トータルビューティー専攻
- トータルビューティサロンで活躍する、美容師を目指す
- 高校生の間に、美容技術をトータルで学べる
- 内部進学後の特進クラスで、さらに技術を極める
- ヘアメイク専攻
- メイクに強い美容師、憧れのメイクアップアーティストになれる
- ヘアメイク作品BOOK制作・メイクコンテスト作品撮影など、メイクに特化した学びができる
4.時間割など
費用
ECCアーティスト美容専門学校高等部の学費は、次のとおりです。
通信制高校があるじゃん より
- 入学金:110,000円(全コース共通)
- 授業料:750,000円(全コース共通)
- 施設・設備費:110,000円(全コース共通)
- 合計:860,000円(年間)
下記は連携している一条校のECC学園高等学校の学費です。
サポート校だからこそできる「大学進学をねらうスタイル」
◇Be高等学院
◇マナリンク高等学院
トライ式高等学院をはじめ、今まで紹介してきたサポート校には「進学のためのコース」が設置されているところが多数あります。
しかしここで紹介する2つのサポート校は、「サポート校だからこそできる大学進学のための指導スタイル」が特に際立っています。
Be高等学院
連携している一条校は
なお、創志学園高等学校も2025年4月開校予定です。
ここは「IPU・環太平洋大学」などを系列校として所有している教育機関です。
概要
- 『進研ゼミ』や『進研模試』、こどもチャレンジやしまじろうで有名なベネッセコーポレーションがついにサポート校の設置に動き出しました。
- 「Be高等学院」2025年4月開校予定です。
- このサイトでも「Be高等学院の詳しい紹介と評判」として紹介していますので参考にしてください。
特徴
コース
学科は進学科と基礎科の2つです。
- 進学科
- 進学科は通学スタイル(週1,3,5日)とオンラインスタイル( 週1〜週5自由) が選べます
- 基礎科
- 基礎科はオンラインスタイルのみで(週1〜5日選択制)
詳しくは「Be高等学院の詳しい紹介と評判」を見てください。
費用
- Be高等学院では年間の費用を公開しています。
- 最低で基礎科の35.4万円。最高で進学科週5の通学スタイル90.6万円となっています。
- 大手サポート校の費用としては標準的といえるでしょう。
- 特徴的なのはオンラインスタイルです。特に進学科のオンラインスタイルは週5利用でも65.4万円です。
- 不登校などの経験があり、毎日の受講に自信がなくても「徐々に日数を増やしていきたい」という方にとっては良い設定になっています。
- 通信制高校のおおよその年間授業料は36.6万円
- Be高等学院はサポート校ですから、連携している(一条校の)通信制高校の「くまもと清陵高等学校」か「創志学園高等学校」に入学し、別個で授業料を収める必要があります。
- 2024年のくまもと清陵高校を例に取ると、おおよその年間授業料は36.6万円です。(年間25単位 他に入学金5万円などが必要です。)
マナリンク高等学院
マナリンク高等学院が連携している一条校は
中京高等学校 鹿島山北高等学校 の2つです。
マナリンク高等学院は非常にユニークなサポート校ですので、少々詳しく説明します。
どんなサポート校か
- マナリンク高等学院のホームページには「通信制高校・大学進学のサポート校」とあり、大学進学を全面に打ち出しているオンラインのサポート校です。
- キャッチフレーズは
「私たちは なんとなくでは 大学に行かない」です。
大学合格実績
国立では
東京大学、東北大学、大阪大学、京都大学、北海道大学
私立では
早稲田大学、慶応大学、東京理科大学、明治大学
と有名どころがずらりと並びます。
教育目標
- 個々の生徒の特性と学習ペースを尊重し、自信と自己肯定感を育む
- 高度な学力と幅広い教養を身につけ、大学進学への確かな道筋を築く
- 将来を見据えた進路選択を行い、それぞれが目標を持った自立した大人としての成長を促す
ここにも「大学進学への確かな道筋を築く」と書かれてあります。
コース
コースは次の2つです。
- 普通科コース
- 特進科コース
普通科コースは
勉強よりも前にまずは学校生活に慣れるところからスタートするコースです。
サポーターと個別面談をしながら少しずつコミュニケーションを取っていきます。
安心できる居場所があることで勉強へと繋げることができるコースです。
オンライン空間上で出欠やHR、課題学習を行っていきます。
オンラインだからこそ同じ悩みを抱える生徒同士で悩みや不安を共有しながら、コミュニケーション能力も培っていくことができます。
高校卒業後を見据えて、人とのかかわり方や社会で生きていくマナーまで一歩一歩成長していきます。
大学進学も視野に入れることができます。
特進科コースは
入学と同時に自己分析を行っていきます。
自分がこれまでに苦手だったことや得意だったことから「自分」というものを見つめなおし、本当に進みたい進路をアドバイザーと一緒に探します。
1人1人の現状と目標から逆算した年間計画、月次計画、週次計画つまり「ロードマップ」を作成していきます。
その後ロードマップを普段の個別1対1の授業に落とし込んで学習します。
選べる先生は受験のプロなので全日制の学校の先生では教えてくれない受験ノウハウが盛りだくさんです。
他にも特徴として
- 授業は全て大学に向けて必要な学力のみ(無駄な授業は一切ない)
- 完全オーダーメイドカリキュラムで塾との併用の必要もなし
- 授業は全て個別指導
- 生徒が先生を自由に選べる
などが紹介されています。
最大の特徴は”学部・ゼミ制度”
この記事で紹介するマナリンク高等学院の最大の特徴は
「行きたい大学・学部が見つかる”学部・ゼミ制度”」
を導入している点です。
もちろんマナリンク高等学院は大学ではありません。
しかし、「本当に行きたい大学・学部」を見つけるために、在学中に「学部とゼミを体験できる仕組み」を導入しているのです。
「学部・ゼミ制度」は次のようなものです。
- 1年生時 「開幕部」でオリエンテーションを行います。
- ここで自分を含め友達や先生方の自己紹介があります。
- また、大学の学部に関してのレクチャーを受けます。
- その後自分の興味、関心のあるものを挙げていき、そこから自分に向いている「マナリンクの学部」はどこか探っていきます。
- 2年生から学部に所属し活動が本格的に始まります。学部は3ヶ月ごとに変えることができます。
- 2年生から学部に所属し活動が本格的に始まります。学部は3ヶ月ごとに変えることができます。
サイト管理者のように40年前の「大学の学部」しかしらない人間は「本を読んでひたすら勉強」のようなイメージしか無いのですが、現代のサポート校は全く違います。
マナリンク高等学院のホームページで確認すると
例えば、「人文学部」では次のような「ゼミ」があります。
(「ゼミ」とは先生について勉強するグループのことです。)
- ムビゼミ
- 漫画ゼミ
- ラノベゼミ
なんと、「漫画」「映画」「ライトノベル」についてのゼミなのです。
ホームページには
まずは好きなジャンルの人気作品から始めましょう!
人気漫画のストーリー展開から古典文学の影響を探ったり、ラノベの文体で新たな文学表現の可能性を考察したり、映画の脚本を通じて劇作の技法を学んだり。
身近なエンタメ作品を通じて、文学の本質に迫ります。
とあります。
YouTube、漫画、ライトノベルなど、Z世代の目線に沿ったものを「取っ掛かり」としてそこから徐々に「文学」の本質に迫っていくスタイルを取っているのです。
「理工学部」では化学マジックゼミ、数学パズルゼミなどが設置されており、同様の手法で生徒の興味と関心を引き出しながら本質に迫っていきます。
学部は全部で7つ
- 人文学部
- 経済学部
- 農学部
- 理工学部
- 心理学部
- 国際文化学部
- 情報学部
それぞれの学部の中にゼミが3つほどありますので、20以上の選択肢が存在します。
まさに、
「私たちは なんとなくでは 大学に行かない」
というキャッチフレーズを体現しているシステムと言えます。
費用
マナリンク高等学院の学費 公式ホームページより
鹿島山北高等学校の学費
鹿島山北高等学校公式ホームページより
年間の学費合計は約31万円です。詳しく知りたい方は必ず問い合わせてください。
「自分探し」に焦点を当てている。
この項目で紹介したBe高等学院、マナリンク高等学院の共通点は
「自分探し」です。
Be高等学院は
「みらい発見プログラム」で
マナリンク高等学院は
「行きたい大学・学部が見つかる”学部・ゼミ制度”」
で「自分が好きなもの、興味の持てるもの何なのか」を突き詰めるわけです。
不登校で悩んでいる子どもたちは、「不登校で悩むこと」が主体となってしまい、そこから逃げるようにネットやゲームなどの刹那的な楽しみに浸ってしまう子どもが少なくありません。
そのような子どもたちに「自分が好きなもの、興味の持てるもの」を根気強く問いかけてくれ、本質的なものにまで引き上げるシステムを持っているサポート校があるのは素晴らしいことだと思います。
サポート校はまだ歴史が浅く、どのような成果と課題があるのかはまだはっきりしません。
しかし、ここに紹介したサポート校のように先進的なチャレンジが続けられ、その裾野が広がっていることは、今後の日本の教育に大きな影響を及ぼしていくと思います。
費用について 就学支援制度 補助と書いてあるが
サポート校への補助はありません
サポート校は通信制高校とサポート校の2つに通うことになるため、経済的負担が大きくなります。
それを解消するため、サポート校のホームページには
「通信制高校の授業料は、就学支援金が生徒に国から支給され減額されます。」と書いてあるところが多くあります。
また、私立学校の就学支援金は2020年から拡充されており、実質無償になる場合もあります。これは私立の通信制高校についても同じことです。
しかし、勘違いしないでほしいのは「通信制高校に補助金が出る」
のであり
「サポート校には補助金は出ない」ということです。
たとえば
- ECCアーティスト美容専門学校高等部には補助金は出ない。
- しかし、ECC学園高等学校には補助金が出る。
ということになります。
参考までに「通信制高校があるじゃん」のサイトから就学支援金について転載しておきます。
- 通信制高校の授業料は、就学支援金が生徒に国から支給され減額されます。
- 私立通信制高校生への就学支援金は
- 世帯年収約590万円未満の家庭(両親、高校生、中学生の4人家族で両親のどちらかが働いている場合)を対象に1単位あたり12,030円(定額制:年額297,000円)が支給されます。
- 世帯年収590万以上910万円未満の家庭には1単位4,812円(定額制:年額118,800円)が支給されます。
- 公立通信制高校生へは1単位あたり336円(定額制:年額6,600円)が支給されます。
高等専修学校には補助金が出る
少しややこしい話ですが
ECCコンピューター専門学校高等部は支援金・助成金の対象になっています。
それは、自治体が認可した「高等専修学校」だからです。
上記の通り大阪府が認可した高等専修学校であるため支援金が出ます。
国だけではなく、大阪府助成金もあります。
具体的な支給額については問い合わせてください。
就学支援金は2重取りできない
この支援金・助成金についてはおなじ高等専修学校である
- 湘南ミュージックハイスクール
- 興学社高等学院
でも支給される仕組みです。
しかし、ここでも注意が必要です。
補助金はその仕組み的に
通信制高等学校か高等専修学校のいずれかにしか出ない
という点です。
たとえば
サポート校であり高等専修学校のECCコンピューター専門学校高等部の学費として支援を受けると、
連携している一条校通信制高等学校のECC学園高等学校では支援は受けることができない、ということです。
つまり「就学支援金は2重取りできない」ということです。
サポート校の中には高等専修学校になっているところがあり、「就学支援金が出る」と大々的に宣伝しています。
しかし、サポート校(高等専修学校であるサポート校)に支援金が給付されても一方で通信制高校に支援金が支給されなければ、トライ式などのサポート校を選択したときと家計的には同じになるわけですので注意してください。
通信制高校のどのくらいにサポート校があるのか
サポート校がこれほどたくさんあるため、今や通信制高等学校はすべてサポート校を持っているのかと勘違いしてしまいますがそうではありません。
公立の通信制高等学校には
- サイト管理者には見つけられませんでした。
- 技能連携校を持っている高校はあります。
私立の通信制高校ではどうでしょう。
「通信制高校ランキング」のキーワードで検索したとき(2024年9月)の上位6校の通信制高校で調べてみました。
- N高等学校 サポート校なし。
- ID学園高等学校 サポート校の表記なし。
- ヒューマンキャンパス高等学校 サポート校の表記なし。
- 飛鳥未来高等学校 サポート校の表記なし。
藤田ニコルさんとかが通学していた学校です。 - ルネサンス高等学校
トライ式高等学院、代々木アニメーション学院をはじめ様々な「ダブルスクール」としてのサポート校が存在します。 - 翔洋学園高等学校
サポート校があります。WILL学園高等部 学びの杜学園
この6校ではサポート校があったのは半分以下の2校でした。
結局 どのような基準でサポート校を選べばよいのか
次の基準で分けてみました。
- 大学進学を考えている
- 専門学校への進学を考えている
- 高校卒業資格をとることを最優先させる
- 技能習得を最優先させる
- 通学をせず在宅をメインに考える
自分で調べて見学や体験をする
それぞれのタイプで紹介しているサポート校は、この記事で紹介しているサポート校です。
誤解のないようにしていただきたいのですが、これらのサポート校はサイト管理者がこの記事を書くために検索したときに発見したサポート校です。
「そのサポート校を強くおすすめする」「そのサポート校の評判が良い」「そのサポート校がコンピュータやアニメーションの技術が優れている」という意図はありません。
ですので、実際にサポート校を決める場合は、この記事を読んでくださっている方自身が、ネットで調べ、気になったところは資料を取り寄せ、見学を必ずしてください。
近所のサポート校を必ずチェックする
具体的な基準について説明する前にこの項目をお読みください。
この記事では全国の方に読んでいたたげるよう、全国展開しているサポート校を対象に紹介しています。
しかし、地域には地域密着型のサポート校がたくさんあり、それぞれの特色を出して頑張っているところがたくさんあります。
たとえば大阪の「フリースクールきずな学園」は、大阪市北区にあり、初等部・中等部・高等部を設置しています。
その高等部は実は「通信制高等学校 代々木高等学校」のキャンパスになっています。
キャンパスですから、厳密に言えば代々木高等学校そのものでサポート校ではありません。
しかし、名前の通り「フリースクール」ですから、高等学校の生徒に対してもサポートしてくれます。
サポート校を探す場合、このきずな学園のように「近所にある地域密着型のサポート校」というところは必ずチェックすべきところです。
なぜならば、教育とは最終的に「人」が行うものだからです。
大手の企業は、確かに教材も実績も豊富です。
しかし、その先生が転勤したり、学生である場合には卒業したりします。
企業である限り、ある日突然方針が大きく変わることもあるでしょう。
「昨日までは良かったけど、今日からダメだ。」
ということも起きる可能性があるのです。
しかし、地域密着のサポート校は「リアルにそこで頑張っている人」が運営しています。
その「人」とマッチングがうまく行けば、子どもは劇的に良くなります。
しかも地域にいる人なら、将来にわたり本当に心強い味方になってくれます。
ですから、大手だけではなく「地域密着型のサポート校」がないかぜひ一度は探してください。
そして、見学や体験に行くことを強くおすすめします。
では、サポート校選びの基準について次から説明いたします。
大学進学を考えている
大学進学を第一に考えるなら次のサポート校です。
- Be高等学院
- マナリンク高等学院
- トライ式高等学院
- WILL学園高等部
もともと大手教育関係の企業が関連してるサポート校が多いようです。
この記事ではBe高等学院と、マナリンク高等学院を紹介していますが、実績から言えば、トライ式高等学院とWILL高等学院も十分検討するべきサポート校です。
特にマナリンク高等学院(※)やトライ式高等学院は歴史が長く、実績も十分あります。
※マナリンク高等学院は正式には2023年開校です。しかしそれ以前からマナリンク家庭教師として運営しており、教育分野では確かな実績を持っています。
専門学校への進学を考えている
大学進学の考え方と近いですが、専門学校への進学を考えている方におすすめできるのが次のサポート校です。
- トライ式高等学院
- WILL学園高等部
- Be高等学院
- ECCコンピューター専門学校高等部
- ECCアーティスト美容専門学校高等部
- 代々木アニメーション学院高等部 など
このうち
トライ式高等学院、WILL学園高等部、Be高等学院
は「受験」として専門学校に進学する方法がメインです。
しかし
ECCコンピューター専門学校高等部、ECCアーティスト美容専門学校高等部、代々木アニメーション学院高等部
などについては、それぞれの上位学校に進学できるシステムを持っています。
ですから、中学校卒業時点からそれらの専門学校に行くことを目指している子どもさんにとっては積極的に検討すべきサポート校になります。
高校卒業資格をとることを最優先させる
「とにかく高等学校卒業資格をとりたい」という人には次のサポート校です。
- トライ式高等学院
- WILL学園高等部
- 興学社高等学院
- 東朋高等専修学校
- スターシャル学院高等部
とくに興学社高等学院、東朋高等専修学校は技能連携校なので、「高等学校卒業資格」を取得しやすくなっています。
技能習得を最優先させる
専門的な技能習得を目指している子どもさんにおすすめできるのが次のサポート校です。
- ECCコンピューター専門学校高等部
- ECCアーティスト美容専門学校高等部
- 代々木アニメーション学院高等部
- 中央高等学院 介護福祉就職コース
- 湘南ミュージックハイスクール
- 渡辺高等学院
それぞれの分野に特化していますから、就職に有利ですし、なにより企業そのものが経営しているサポート校もたくさんあります。
優れた成績を収めることができれば、関連企業に就職できる可能性もあります。
サポート校が技能連携校である場合には高等学校卒業資格を取得するうえでも非常に有利になります。
また、これらのサポート校は、グループ系列の学校として専門学校を持っているところが多く、より専門的な勉強もできるようになっています。
通学せず在宅をメインに考える
人との付き合いが苦手、集団での生活が苦手、なにより外出が苦手、という子どもさんも多くいらっしゃいます。
そのような子どもさんにおすすめなのが次のサポート校です。
- トライ式高等学院
- WILL学園高等部
- Be高等学院 基礎科
- 代々木アニメーション学院高等部 リモート学部
ここでは代表的なものだけ取り上げましたが、現在のサポート校にはほとんど「通信制」「在宅型」が備わっています。
ネットで検索すればすぐに分かりますので、不登校などを経験したり、対人関係が苦手な方は、幅広い選択肢から選ぶことができます。
どのスタイルにも合致するトライ式とWILL学園
- ECCアーティスト美容専門学校高等部、代々木アニメーション学院高等部などに行くほどの「はっきりした自分の目的」がまだない。
- しかし、進学も視野に入れたい。
- まだよくわからないが、とにかく高校卒業資格だけは取得したい。
という子どもさんには
- トライ式高等学院
- WILL学園高等部
の2つがおすすめです。
とにかく守備範囲が広く、どのような要望にも応えることができます。
感覚としては
「全日制の普通科高校」と近いものがあります。
- 将来の目的がまだわからない。
- 進学もしたいが、進学校に行くほどの学力がまだない。
という「普通の中学生」が選ぶ、いわば「近所の普通科高校」の感覚です。
特にトライ式高等学院ならば全国にキャンパスがありますし、実績も豊富です。
とにかくサポート校選びに迷っているのであれば、とりあえずトライ式を選ぶという選択肢は間違いではないといえますね。
サポート校が先か通信制高等学校が先か
この記事は「サポート校」に入る、ということを前提に読んできくださっている方が多いと思われます。
ですから、「サポート校」を優先して決めましょう。
「スタンダードスタイル」「専修学校的スタイル」では通信制高校はいわば「高校卒業資格」をとるだけのもの、といっても過言ではありませんね。
通信制高校併設型では「通信制高校=サポート校」ですのでサポート校を選ぶ段階で通信制高校は決まってしまいます。
意外に大事なのがスクーリングの場所
サポート校に入る限り、通信制高校に入学するのは必須となります。
その通信制高校には「スクーリング」があります。
スクーリングとは
- 生徒が学校やスクーリング会場に登校して、教師から直接指導を受ける対面授業のことです。
- 高校卒業に必要な単位を取得するために不可欠です。
- 自宅学習では理解しきれない内容を、教師から直接指導を受けて学ぶ機会となります。
- 生徒同士の交流や学習意欲の維持にも役立ちます。
さらに次のようなことも知っておくと良いでしょう。
- 頻度や回数は科目によって異なりますが、学習指導要領で定められています。
- 例えば、国語や数学などの座学科目は1単位時間、体育などの実技科目は5単位時間のスクーリングが必要です。
- 学校によっては、映像授業の視聴や合宿形式、オンラインでの実施など、様々な形態があります。
- たとえば「屋久島おおぞら高等学校」では屋久島でスクーリングがあります。単位を取るためには屋久島に行くことが必須になるわけです。
屋久島おおぞら高等学校の例は極端ですが、スクーリングの場所は各高等学校によって、特色がありますので、しっかり調べておくことが重要です。
なかにはスクーリングもオンラインという高校がありますよ。
次の通信制高等学校がオンラインでスクーリングをしているとの情報があります
- 鹿島学園高等学校
- 八洲学園大学国際高等学校
- クラーク記念国際高等学校
- 明蓬館高等学校
対面の授業が苦手という子どもさんにはおすすめの学校になります。
通信制高校を探している方は「(PR)ズバット通信制高校比較」を参考にしてください。
サポート校・通信制高等学校は「進路変更」が比較的簡単にできる
全日制高等学校では一度入ったら退学・転学などめったにすることはありません。
「退学 イコール 非常事態」のような風潮すらあります。
ところが、サポート校、通信制高等学校は退学転学が比較的簡単です。
その証拠にどの通信制高等学校のホームページを見ても現役の高校生にむけて転入・編入の案内をしています。
高校は原則的に「単位制」を取っています。
その単位は基本的にはどこの高校にも通用するものです。
ですから、その証明書を持っていけば、転入・編入できるのです。
全日制高等学校、特に公立では転入・編入は簡単にできませんが、通信制高校では比較的容易にできるのです。
サポート校も同じです。
基本的に退学、転入・編入などは自由です。そもそも「学校」ではないので強い縛りはありません。
極端に言えばサポート校は「塾」と同じなので、やめたり途中から入ったりすることに「公的な法的束縛」はありません。あるのはそのサポート校入学時のいわば「契約書」です。
その定められた契約にそって転入学をすることになります。
お金の面、事務的な手続きの面では色々なハードルは存在すると思います。しかし、全日制高等学校の転学・編入ほど高いハードルではないのです。
「一回入ったらやり直しがきかない」というような「背水の陣」のような 気持ちでいる必要はない、ということですね。
参考 転入学と編入学の違い
高校では、転入学と編入学の違いが明確です
- 転入学 : 高校に在籍したまま別の高校へ移る(いわゆる「転校」)
- 編入学 : 高校を中退した後、別の高校へ再入学する
- 高校の場合、転入学は随時可能なことが多いのに対し、編入学は学期の区切り目(春や秋)に限られることが多い。
留意点
- 単位の引き継ぎ
- 転入学も編入学も、前の学校で修得した単位や登校日数を引き継ぐことができます。
- 在籍期間
- 転入学の場合、高校卒業に必要な3年間の在籍期間を途切れることなく引き継げますが、編入学の場合は一度中断されるため、卒業までの期間が延びる可能性があります。
転入学と編入学のどちらを選択するかは、個人の状況や目標、各学校の制度によって異なります。詳細は希望する学校の募集要項を確認することが重要です。
まとめ
- 通信制高校サポート校は次の5つのスタイルで考えるとわかりやすい
- スタンダードスタイル
- 心の悩みや障害に寄り添う教育スタイル
- 専修学校的スタイル
- 通信制高校併設スタイル
- 大学進学をねらうスタイル
- サポート校を探す場合、全国展開している大手だけではなく、地域密着型のサポート校も探す。
- 迷ったらトライ式高等学院という選択肢を検討する。
- サポート校の中には高等専修学校の指定を自治体から受けているところがあり、そこは就学支援金の制度もある。
- サポート校の中には通信制高校の技能連携校になっているところがあり、通信制高校の単位を効率的に取得することができる。
- サポート校・通信制高等学校は「進路変更」が比較的簡単
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